「お父さんがクラウンに乗り、お母さんはスターレットで買い物に行き、就職した息子はスプリンターで通勤する」、日本にはかつてそんな時代があった。それが日本の正しい家庭……などというつもりはまったくないが、クラウンはたしかに日本の理想的な家庭、日本の尊敬すべきお父さんを象徴する車だったといっていいだろう。 トヨタのラインナップの頂点に君臨したクラウン クラウンの歴史は古く、1955(昭和30)年に誕生したが、全盛期はやはり、伝説的なキャッチコピー「いつかはクラウン」とともに登場した7代目(1983年~)から、バブル期の終焉に重なる9代目あたりだろう。バブルとともにセルシオや日産シーマといった「超」高級車も登場するが、それでもクラウンは日本の高級車の中心であり続けた。 思い起こすと、あの頃のクラウンはセダンとハードトップが併売されており、クルマに疎い人にはその違いがよくわからない、というのが定番の
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