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ブックマーク / cocodemi.hatenadiary.com (61)

  • モールス - ここでみてること

    スウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」のミステリアスな少女を映画「キックアス」のクロエ・グレース・モレッツが演じるリメイク作品です。 スウェーデンからアメリカへと舞台を移して、さぞかし阿鼻叫喚の流血惨事なものになったんじゃないかと、どきどきしながら観に行きましたが意外にも元映画に忠実な、ゆっくりとしたテンポで凄惨な描写を極力ぼかし、主人公の少年と謎めいた少女との交流を中心に描いていて良かったです。 ただ、小道具や台詞で表現される記号的な部分まで同じような感じがして、あまり二つの映画の差異から見出せることは少なかったですね。うーん、まるっきり二人の関係性を変えてしまうのは、こういう繊細なストーリーでは良くないとは思うけど、舞台をアメリカに移したことで見出せるものはあまりなかったような気がします。ああ、そういえば、元映画にはなかったと思うけど、殺人事件を捜査する警察官が犯人を悪魔崇拝者

    モールス - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    舞台をアメリカに移したことで見出せるものはあまりなかったような気がします。ああ、そういえば、元映画にはなかったと思うけど、殺人事件を捜査する警察官が犯人を悪魔崇拝者じゃないかと当りをつけるシーンがあっ
  • 世界侵略 ロサンゼルス決戦 - ここでみてること

    アメリカ海兵隊に所属するナンツ二等軍曹は前回のミッションで部下を失い精神的に傷つき退役することを決意する。その背景では、世界同時多発的に宇宙から謎の飛行物体が次々と首都圏に飛来していた。 いやー今回もあぶなかったね。地球。まあでも余所のブログで言及されていたけど、地球は米軍が守ってくれるから大丈夫なんですっ。*1というわけで、今年何度目かの侵略映画。容赦ない宇宙人に抵抗する人類の壮絶な戦いをぶっ続け2時間たっぷりと描ききっていました。 正直に言うと、ストーリーらしいものはほとんどありませんでした。自分の判断のせいで部下を殺してしまったナンツの葛藤や、ナンツの部下だった兄を亡くした弟のロケット伍長との確執と和解も、まあまあ良かったと思います。でもこの物語がどれくらい映画の面白さに直結しているかというとそれほどでもない気がするんですよね。 それでもこの映画面白いんですよ。例えば、宇宙人の侵略が

    世界侵略 ロサンゼルス決戦 - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    昔からゲームは「映画的」という方向を目指して来たけど、最近は映画の方が「ゲーム的」な要素を積極的に取り込んでいるような気がしますね。それはFPS的な視点という演出だけでなく、ゲームの操作から得られる物理的
  • アジョシ - ここでみてること

    貧しい集合住宅の一角で細々と質屋を営む男は、隣室の住人の娘ソミから「アジョシ(おじさん)」と慕われている。他人に対して愛想のない男もソミの母親がストリッパーで麻薬に溺れていることを知ってか、なにかとソミのことを気にかけていた。そんなある日、ソミの母親がギャングの麻薬を横領してしまい、母親と共にソミも姿を消す。隣人一家との関係を疑われた男は、ギャングの脅迫を受けるが逆にソミの行方を追って男は捜索に乗り出した。 残虐表現で定評のある韓国映画ですが(主に私に)、今回も血が飛び、殴る蹴るの暴行に加えて子どもまで残虐行為の対象になるあたり(この辺はさすがにおさえ気味でしたが)、韓国映画の表現への果敢な挑戦には毎回感心してしまいます。特に今回良かったのはアクションシーンでした。普通アクションってもっと音楽鳴らして盛り上げるもんなんですが、そこを敢えて無音でいく渋さ。淡々と、それで居ながらナイフ格闘戦で

    アジョシ - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    それが少しずつ明らかになって行く展開の絶妙さはすごく良かったです。で、彼は劇中ずっと黒い服しか着ていない。ずっと喪中なんですね。(この黒と過去の幸福な時間の中での白との対比はすごくよかった)隣家の女の
  • ミッション 8ミニッツ - ここでみてること

    軍用ヘリコプターのパイロット、スティーブンスはふと目覚めると見知らぬ女性と向かい合いながらシカゴに向かう列車に乗っていた。直前まで任務でアフガニスタンに居たはずのスティーブンスは混乱し、自分自身の事柄を確かめようとする。 ネタバレがあります。 列車爆破テロの犯人を見つけ出すため、死者の最後の8分間の記憶を追体験する「ソースコード」プログラム。ただし死者の意識はすでに失われているので、その追体験は生きている人間の脳内で再生する必要がある。その被験者として選ばれたのがスティーブンスです。この記憶という主観的なものをデータという形で扱えるようにするアイデアはすごくサイバーパンクだなあと思いましたが、でも残念ながらお話はサイバーパンクの方には行きませんでした。この再生された記憶はDVDやBDのように完全に同じものを再生するわけではなく、データを解釈するハード(脳)が違うから当然微妙な差異が産まれる

    ミッション 8ミニッツ - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    未選択状態への未練は平行世界もののおいしいところでその足掻きをきちんと描きながら、でも、選択しないことではなく選択した状態に対して希望があるんですよね。スティーブンスは繰り返しの「死」(それは彼の死で
  • カウボーイ&エイリアン - ここでみてること

    19世紀末のアリゾナ州。一人の男が荒野の真ん中で目を覚ます。彼には記憶がない。しかし側には女性が写った写真と、右腕にはめられた見たこともない金属の機械があった。 ダニエル・クレイグ主演、ハリソン・フォードも出演してると聞いてなにをためらうことがありますか。わかっております。この映画になんの内容もないことなど、ええ分かっておりますとも。だがしかし、襲って来たごろつきを丸腰で殴り蹴り撃ち殺し、衣服を奪ってリボルバーの状態を静かに確かめた後に、くるりくるりと回転させてすとんとホルスターに納めたダニエル・クレイグのその姿だけでもう私はすっかりと満足したのでございます。ああこれ観に来て良かった。確かに間の悪い映画でございました。アクションシーンなのに一向に危機感が感じられず、盛り上がりを見せるべき右腕の最強兵器の演出も物足りなく、暗闇に没した役者の表情は分かりにくく(けれどダニエル・クレイグとハリソ

    カウボーイ&エイリアン - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    アクションシーンなのに一向に危機感が感じられず、盛り上がりを見せるべき右腕の最強兵器の演出も物足りなく、暗闇に没した役者の表情は分かりにくく、馬と飛行体という戦力的に大きな差のある組み合わせの厳しさを
  • 50/50 - ここでみてること

    ラジオ局で働くアダムは、親友のカイルや恋人に囲まれてごく普通の生活を送っていた。ある日、腰痛で訪れた病院で唐突に癌を宣告される。まだ27歳、煙草も飲酒もしない自分がなぜ?生存率50%という厳しい条件の中で、アダムは親友のカイルや新たに出会ったキャサリンなどの励ましを支えに前を向き始める。 ライフハック(人生の知恵)や著名人の言葉に、「もし自分があと数年しか生きられないとしたらどうするべきか」っていうの、ありますよね。「あー旅行に行って、おいしいものべて、あれもしたいしこれも…」なんていろいろなことを考えてしまって「そうね、時間を大切にしなくちゃね」なんて思いながら5秒後にはネットの面白そうな記事をクリックしてしまったりして。私は今まで大きな病気をしたこともないし、なかなかそんな状態を我が身のことのようには考えられないんですよね。 だから癌を宣告されてしまった主人公のアダムを外側から観るし

    50/50 - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    この物語は主人公の死で終わったとしても幸せな結末じゃないかなと思います。人間がどうこうすることができないものに対して、一人だけじゃなくてみんなで手探りで道を探して行く、その関係がとても心強く素敵でした
  • 永遠の僕たち - ここでみてること

    親族でも友人でもない見知らぬ人の告別式へ参加する「お葬式ごっこ」を繰り返すイーノックは、癌で無くなった小さな男の子の葬儀でアナベルという少女に出会う。イーノックが男の子の知り合いでないことを見抜いたアナベルは、彼の不謹慎な行動を問いつめることなく、次にイーノックが出かけた先の葬儀で自分もそのごっこ遊びに参加する。奇妙な行動を共にしていくうちに二人の関係は近いものになっていくが、お互いに秘密を隠し持っていた。 「さようなら」という言葉って実際にあまり使ったことがありません。「それじゃあまた」とか先に可能性を含めた言い方の方が多くて、「さようなら」はもうそれっきり関係が断たれてしまうような気がします。「さようなら」はもう二度と会えない人にかける言葉だと思うんですね。 この映画の中に登場する二人の男性、イーノックとヒロシはそれぞれの大切に思う人たちに「さようなら」が言えなかった。別れを告げること

    永遠の僕たち - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    妖精のような悪戯っぽい目の輝きが、すでにこの世から離れつつある役柄にすごく合っていて印象的でした。それとヒロシ役の加瀬亮さんがすごく良かった。アナベルとはまた別のふわふわした存在感と日本人らしいしっと
  • ドラゴンタトゥーの女 - ここでみてること

    黒い噂のある権力者の不正を暴露した記事を執筆したものの、逆に名誉毀損で訴えられ裁判に負けた雑誌「ミレニアム」の記者ミカエルは田舎で隠居生活を送る実業家からある申し出を受け、逃げるようにその地方の街へと向かう。実業家の屋敷は一の橋だけが街と繋がっている広大な敷地のある島にあった。ミカエルは40年前にその事実上「密室」から失踪した少女ハリエットの調査を依頼される。捜査を進めて行くうちにミカエルは次第に危険な状況に追い込まれて行く。 スウェーデン版のリメイク作品。ストーリーだけでなく設定もそのままでした。ミカエルが娘に会うシーンは確かスウェーデン版にはなかったかな。なのでミステリー部分の面白さはすでに楽しんでしまっていたので、今回はちょっと違う方向から観ました。 この作品はディヴィッド・フィンチャー監督の作品です。今までフィンチャー作品は、「ベンジャミン・バトン」と「ソーシャルネットワーク」し

    ドラゴンタトゥーの女 - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    仮住まいにやって来た猫と遊んだり、猫を「ネコーッ!」って呼んだりしたのがすごくツボでした。うぉう。あとこの人の拷問シーン率がすごく高いです。いつもお疲れさまです。
  • ものすごくうるさくて、ありえないほど近い - ここでみてること

    人生の中の出来事が、年齢に合わせて起るなんてことはない。40歳の人にも10歳の子にも、ハプニングはいつだって突然で、理不尽だ。 この映画の主人公オスカーは10歳の男の子です。とても繊細で、公園の古いブランコの鎖がちぎれてしまうかもしれなくて乗れない、そういう物事に対する微細な感受性を、経験を積んで受け流すよりも早く身に付けてしまった子です。大変だなあと思うんですよね。自分と回りの物事、人との距離をつかむ前にその世界に飛び込んでいかなければならないこども時代に、その世界の壊れやすさを感じ取ってしまうというのは。そしてオスカーの感覚を肯定するように、ワールドトレードセンターが崩壊します。あんなに壊れにくそうなものもそうそうないのに、いともあっさりと崩れ落ちてしまう映像は多くの人が目にしたと思います。WTCは崩れたけど、ブランコの鎖はちぎれない。意味が分からないですよね。こんなにすぐ壊れてしまう

    ものすごくうるさくて、ありえないほど近い - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    結局こどものような感受性を失い、様々なことを受け流しながらも大人だって同じことをしてるんだと思うんですよね。この物語では過去は何一つ助けてくれません。出来事は今も昔もあいかわらず不明瞭で確かなものはな
  • バトルシップ - ここでみてること

    かなり前に観てすっかり感想書くのを忘れていたのでメモ程度に。 だいたい年に何回かは危機に陥るよね、地球(笑)今回は米軍だけでなく、日自衛隊も活躍しました。浅野忠信さんかっこよかった。これ、元々ボードゲームが元になってるらしいんですが(映画「永遠の僕たち」で主人公たちが遊んでたゲームかな)、そのシチュエーションの導入(合同演習のど真ん中に宇宙人つっこんでくるとか)、ゲームの盤上への囲い込み(都合良くバリアが張られて外部と連絡できない)とか、まあ映画のシナリオとしてはお粗末だとは思いますが、むしろゲームのシナリオはこういうの多いので正直あまり気になりませんでした。というか舞台が整って来たー!っていうテンションの上げ方はすごく上手いと思いましたね。 それと劇中での戦闘の見せ方、特に互いに見えない状態での位置の探り合いはすごくゲームのスリルや緊迫感が出ていて楽しかったです。そうそうあの「うわー

    バトルシップ - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    もうあの敵のバカでかい乗り物が海からサバーっ!と来て、ドボーン!と飛び込んだり、終盤のあのミズーリ(!)がズオオオーっとスライドしたりするのを観れただけで、いやーもう幸せでした。だってこんなの映画でし
  • コンティジョン - ここでみてること

    メモていどに感想。原因不明の感染症が全世界に拡大していくパンデミックを描いた作品。 物語の主題は、予防も治療方法も分からない感染症そのものではなく、そんな恐ろしい病気の蔓延によるパニックと、それが引き起こす情報不全を描いているんじゃないかなと思いました。特に注目したのは、ジュード・ロウ演じるフリーの記者。彼はウェブサイトに、根拠が不明な物質が病気に有効だと記載したり、政府はすでに特効薬を開発していて、製薬会社との癒着で公表していない、など、ほとんどデマに近いものをどんどんアップしていくんですね。でも一方で、真実を突いていたり、フィールドワークを地道にこなす彼の取材は恐らく最も現状に近いものを報じていた。なにが真実でなにが嘘なのか、ということは厳密には定義することができません。ただ出来るのは、なにが明らかでなにが隠されているか、ということだけなんじゃないかな。でも明らかな事実があるからと言っ

    コンティジョン - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    最初の被害者の夫を演じた、マット・デイモンが良かったです。人類の危機の外に置かれて、家庭の危機に一人で向き合わなければならない、そんなある意味壮絶な状況の中で、誠実にあろうとした姿が印象的でしたね。
  • 最強のふたり - ここでみてること

    フランス人の富豪フィリップは過去に事故で最愛のと自身の首から下の自由を失い介護を必要とする生活を送っていた。一方ドリスは職もなく失業手当を目当てに面接を繰り返し、仕事のない身では大家族の家の中で居場所がない。フィリップの介護人の募集にたまたま訪れたドリスは当てにしていなかった仕事にありつく。想像以上に過酷な介護の仕事にもドリスは持ち前の明るさとユーモアでフィリップと良好な関係を築き、やがてフィリップの回りの人々とも打ち解けて行く。 !!! ネタバレ!!! ネットの評価がとても良かったので観ておかないと!と思って。よかった。最初、このフィリップという裕福層と、ドリスという貧困層の葛藤を描いた作品だと思っていたんだけどちょっと違った。お互いに確執はあまりなくて、わりと最初からこのふたりは最強だったんだよね。で、どこにドラマを持って来ているかというと、このふたりが一緒に過ごしたことが、それぞれ

    最強のふたり - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    このドリスの影の面と言ったらいいのかな、そういう描写が秀逸で彼がホームタウンでたむろしている時の暗さとか、雑踏を歩いている時の先がぼやけている先の見えない不安感がすごくよく出ているんだよ。特に兄弟の問
  • アルゴ - ここでみてること

    !!! ネタバレ !!! 「こちらスネーク。大佐、聞こえるか?」 「良好だスネーク。そちらの状況は?」 「ここからでは中の様子は分からないな。過激派が多すぎる」 「スネーク、絶対に見つかるな」 「分かっている。それで今回の作戦は?」 「今回の君の役割はエージェントだ」 「工作員(エージェント)?いつもどおりじゃないか」 「違う。今回、君は偽映画のロケハンに訪れた映画製作のエージェントとして潜入、カナダ大使の元に潜伏しているアメリカ人六人を映画のクルーに偽装し航空機で国境を越える」 「なんだって?」 「安心しろ。一応長官の許可は取った」 「…こんな馬鹿げた作戦がよく通ったな」 「地下にトンネルを掘るよりましだろう」 「それもそうだな。了解した。これより偽映画「アルゴ」作戦を開始する!」 ゲームマニアなネタはさておき。 冒頭、何故アメリカ人6人が身を隠すことになったのか、世界的な情勢がどうなっ

    アルゴ - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    と実話の映画化という現実の側から創られたこの映画が、現実をひっくり返す映画そのものになっている、というメタなクロスオーバーもあるんじゃないかな。物語って現実とかけ離れたところにあるのではなく、常に側に
  • 007 スカイフォール - ここでみてること

    トルコ・イスタンブール。MI6の機密情報が敵の手に渡り007は他のエージェントたちと共に奪還を試みるも、寸前で敵を逃してしまい上司であるMの命令により銃撃を受け瀕死の状態に陥る。組織によって切り捨てられたという事実に傷つき007はそのまま行方をくらました。一方敵の手に渡った機密情報は各地に潜伏する工作員たちの身元情報だった。スパイにとって身元が明るみに出ることは死を意味し、Mの部下たちは次々と逃走を余儀なくされる。そんなMの元にMI6部の爆破と共に「おまえの罪を思い出せ」とメッセージが届く。逃避先でMI6の襲撃を知った007は復帰を試みる。 スパイ映画といったらこれ。007最新作スカイフォールです。ダニエル・クレイグが007ことジェームズ・ボンド役を務める作品としては3作品目にあたります。1作品目の「カジノ・ロワイヤル」では恐らく007シリーズ初の女性を一途に想うボンドを描き、また上司

    007 スカイフォール - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    今回の007は女王陛下ではなくMをエスコートして彼女の罪と戦ったのではないかと思います。一度はMに裏切られ捨てられた007はそれでも彼女に襲いかかる過去の亡霊と対峙します。どうしてそうまでしてMを守ろうとするのか
  • Ted - ここでみてること

    あらすじ 誰からも相手にされないひとりぼっちのジョンは、クリスマスにテディベアのぬいぐるみをプレゼントされ大喜び。それ以来テッドと名付け唯一の友だちとして過ごしてきた。けれどテッドはあくまでぬいぐるみ。当の友だちのようにおしゃべりしたり歩いたりできるわけじゃない。それでもジョンはひたすらにテッドが当のお友達になりますようにと祈り続けた。そして天はその純真な少年の願いを叶えた。 それから20年以上が過ぎ、30代になったジョンは相変わらずテッドと一緒。ドラッグとセックスに溺れすっかり堕落しきったテッドとジョンはそれでもだめだめな人生を謳歌していたが、ジョンにとびきり美人の恋人ができたことでその関係は変化し始める。 おやまあ。初っぱなからひどい英語の連発で、普段英会話教室じゃぜったいに使えない(笑)言葉の洪水に若干引きましたが慣れました。そっか、ネイティブはこんな感じで使うのかー。まあそれは

    Ted - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    けど、「宇宙人ポール」はオタク讃歌である一方、こちらは一般とオタクの歩み寄りの物語かなあとおもいました。それと友情と結婚、どっちが大事なの?という主題は、男版「ブライズメイズ」でもあるかも。
  • マリーゴールド・ホテルで会いましょう - ここでみてること

    あらすじ 老後はインドの高級リゾートホテルで貴族のように優雅な生活をー。そんな謳い文句につられてイギリスから集まった7人の男女。しかし現地で彼らを出迎えたのは、きれいに加工されたパンフレットとは似ても似つかないおんぼろホテルと、熱意だけは超一流の支配人兼雑用係のソニーというインドの青年だった。帰りの旅費すらもままならない7人は、仕方なくそのホテルで暮らし始めるが次第にホテル同様それぞれが抱える事情も表面化していく。 年を重ねるたびに観直したい映画。 ここに登場する人々はそれぞれに年を重ねています。夫を亡くしたイブリン、子どもの頃インドで暮らしていたグレアム、一見幸せそうに見えるダグラスとジーン、老いてもなお恋愛からは卒業できそうもないノーマンとマッジ、格安で手術を受けるために仕方なくインドを訪れた元メイドのミュリエル。それぞれが重ねてきた時間を語り尽くすには、この映画では尺が足りません。そ

    マリーゴールド・ホテルで会いましょう - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    、この人たち、年を重ねているにもかかわらず、少年少女のようなんですよ。重ねて来た年齢を透過して子どもの素地が透けているんですよね。でもその透過は透明ではなくて、そこにおぼろげながらレイヤーに刻まれてい
  • ジャンゴ 繋がれざる者 - ここでみてること

    あらすじ 南北戦争から数年。未だ奴隷制が根強く残るテキサスの森の中を奴隷を引き連れた男たちが進んでいく。彼らの前に現れたのは人の良さそうな紳士、キング・シュルツ。元歯科医で賞金稼ぎのシュルツは、賞金付きの犯罪者の顔を知っているという理由で奴隷の中にいたジャンゴを抜擢して、バウンティハンター稼業へと誘う。奴隷から一転自由の身となったジャンゴは、理不尽な理由で引き離されたブルームヒルダを奪還するため、シュルツと共にミシシッピの大農園主キャンディの元へと赴く。 タランティーノ作品って、とりあえず暴力的で気分悪くなるような表現が多いんだけどなんか憎めないというか、パンチが効きすぎてるけど豪快にノックアウトされる快感みたいなものがあってそこが面白いんですよね。で、この映画も相変わらずでした。でも勢いだけでもなくて、冒頭のジャンゴが森の中を感情を抑圧した表情で進む時の半分だけ顔にライトが当たるドラマ

    ジャンゴ 繋がれざる者 - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    遠くに山並みが連なるシーンとか、画の尺度(スケール)が真っ当というか、教科書的というか。最近の映画で風景というと過剰なくらいに遠い時があるけど、すごくまともな距離感だなあと思いました。あとカメラがググ
  • アイアンマン3 - ここでみてること

    あらすじ アベンジャーズの一件から、精神的に不安定になったトニーは眠れない夜をアイアンマンの制作に費やしていた。一方でアメリカ国内のネットワークがすべてジャックされ、「マンダリン」と名乗るテロリストが無差別に爆弾テロを繰り返し国民もまた眠れぬ夜を過ごしていた。アイアンマンである事を公表しているトニーは、国家権力ですら正体を掴む事のできないマンダリンの掃討をメディアから期待される。心に不安を抱えたままトニーは半ば自暴自棄になってマンダリンに宣戦布告する。しかしマンダリンは予想以上に素早く行動し、トニーは研究室と自宅を兼ねた拠点を失い遠方へと命からがら脱出する。孤立無援でアイアンマンという力も失い、病んだ心を抱えたトニーはどん底から再起をかけるのだった。 「私がアイアンマンだ」 2008年公開の「アイアンマン」のラストでトニー・スタークは世界に向けて自らの正体を明かします。そしてこの告白によっ

    アイアンマン3 - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    この何もかもなくなってどん底に陥っても、トニーに一つだけ残っているもの。それは「モノを作ること」。心が折れそうな時に彼が必ずすること。アフガンでテロリストに捕まって洞窟に閉じ込められた時にも、解毒の方
  • 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点 - ここでみてること

    あらすじ ススキノで探偵稼業を営む<俺>は、なじみのオカマバーで働くマサコが殺された事件を捜査しはじめる。警察も動きそうにないなか、マサコは過去に政治家の橡脇考一郎と関係していたという情報をつかんだ探偵はさっそく橡脇とマサコの関係を調べ始めるが、その捜査を監視する怪しげな人物が探偵にまとわりつく。 探偵はBARにいる、略称「タンバニ」*1第二弾です。なんだか前作よりもいろいろ盛り上がっててとても楽しい映画でした!やっぱり地元がスクリーンに出てるってそれだけでテンション上がるよね。今作も探偵役に北海道の大スター(笑)大泉さん、無敵のカラテマン高田役に松田龍平さんのコンビで登場でした。この大泉さんの探偵がねえ、なまらはまってるのよね!探偵って言ったら、タフで優しくて人情にあつくてでもって時々は非情な判断を下したりして、かっこいいイメージだと思うんですが、このうちのタフなところは全部高田が担当し

    探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点 - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    。この映画で面白いなと思ったのは、そういう名前を持たない匿名の人々の混迷を描いているから。そしてその名前を持たない人々は、それぞれ名を持つ人とセットになっているんですよね。例えばマスク姿
  • グランド・マスター - ここでみてること

    あらすじ 1930年代中国。武術の党派は南北に分かれていた。南北の党派を統一させるため北の八卦掌と形意拳・二つの流派を統合した宗師・宮宝森(ゴン・バオセン)は引退を機に、南の詠春拳の宗師・葉問(イップ・マン)と一番弟子で形意拳の使い手馬三(マーサン)との試合を申し出る。宝森には娘であり八卦掌の奥義六十四手を継承する若梅(ルオメイ)がおり、若梅もまたその試合へと名乗りを上げる。しかし戦争という時勢がその計画を打ち壊してしまう。しかし非公式ながらも葉問と若梅は拳を交え、束の間互いの技を交わし合う。一方、馬三は攻め入る日軍と対立する師匠と決別し、命を奪い日軍の側についた。師匠であり父を殺害された若梅は馬三への復讐を決意するのだった。 久しぶりのウォン・カーウァイ監督作品でした。昔は(今もか)いっぱしの映画マニアきどりで「恋する惑星」とか観てたんですよね。さて今作はあのカンフー映画の伝説的英雄

    グランド・マスター - ここでみてること
    maturi
    maturi 2013/11/10
    最後に勝者として立つ者と、その前に横たわる敗者と。ではこの映画はそういう勝ち負けを描いているのかというと、そうでもないような気がします。八卦掌の使い手、若梅はこのように言います。1000年の武術の歴史