GREE――ソーシャルゲームが「大変」 パチンコより射幸性が高く、「看過できぬ」と霞が関が摘発を検討中。米国の空売り王がそれに気づいた? 2012年4月号 COVER STORY [企業スキャン] 日本経済の「暗夜の一灯」、高成長のソーシャルゲームが危うい。SNS(交流サイト)のGREEが狙われている。米国の「空売り王」ジム・チェイノスの周辺で「次の標的」と囁かれているという。彼はヘッジファンド「キニコス・アソシエーツ」の主宰者。ミルウォーキーのクリーニング屋に生まれたが、イェール大学を卒業して今や60億ドルの資産を運用する身だ。その手法は「割安株の長期保有」が身上の富豪ウォーレン・バフェットとは真逆で、攻撃的な「割高株の空売り」で株価を暴落させ、荒稼ぎするのを得意としている。その名に慄然としない人はいない。2001年にエンロン破綻を仕掛けて名を馳せ、08年のリーマン・ショックでも建設株や