昨年、移民と経済格差の問題に絡んで大暴動が起こったばかりのフランスで、今度は、若者が新しい雇用促進策に反対して激しいデモが発生しています。一部では車が焼かれるなど暴動に近い状態に発展したようです。 フランス政府が導入しようとしている新雇用促進策とは、 「企業が26歳未満の若者を雇用した場合、試用期間の2年間は理由を提示することなく解雇できることを認める」というものです。 冷静に考えれば、解雇されやすくなるデメリットと同様に、雇用してもらいやすくなるメリットもかなり大きい私は思うのですが、フランスの血気盛んな若者には納得できないようです。 さてここで、フランスの雇用の実態はどうなのか? ユーロ圏ではドイツに次ぐ経済大国のフランスですので、チェックしておきましょう。 グラフをご覧下さい。 青い線が、フランスの失業率です。 ここ数年、だいたい10%程度で推移しています。日本の失業率が現在4%台で