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  • 川田稔 『満州事変と政党政治  軍部と政党の激闘』 (講談社選書メチエ): 万年初心者のための世界史ブックガイド

    『浜口雄幸と永田鉄山』(講談社選書メチエ)と同じ著者。 書は満州事変前後に焦点を絞った。 まず、1928年張作霖爆殺時点で、日の対中政策に三つの構想があったことを指摘。 (1)田中義一政友会内閣=中国土の国民政府統治を容認、満蒙特殊地域では張作霖の勢力を温存。 (2)浜口雄幸と野党民政党=国民政府の中国全土統一を容認、日中の友好関係・経済協力推進。 (3)関東軍首脳=満蒙分離、張作霖排除と独立新政権樹立。 ただし、3番目の立場においても、満蒙の中国主権存続を前提にしていることに注意。 (張作霖爆殺の実行者河大作ですらそう。) これに対して、1927年陸軍中央少壮幕僚グループが結成した木曜会の満蒙領有論は中国主権を完全に否定するもの。 木曜会は陸軍士官学校21~24期が中心でメンバーは石原莞爾・根博・鈴木貞一ら、少し年長の16期永田鉄山、岡村寧次(やすじ)、17期東条英機も会員。

    川田稔 『満州事変と政党政治  軍部と政党の激闘』 (講談社選書メチエ): 万年初心者のための世界史ブックガイド
    maturi
    maturi 2015/02/13
    戦前日本の破局はデモクラシーがもたらしたものだということを誤魔化すべきではない。「非民主的政治制度」のせいで滅んだのではなく、抑制装置があったのに、デマゴーグと衆愚の支配を防ぐことができずに破滅した
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