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ブックマーク / katukawa.com (5)

  • 「食料危機」をあおってはいけない、のここがおかしい - 勝川俊雄公式サイト

    いろいろとアラはありますが、こういうが出たこと自体は、実に喜ばしい。農政トライアングルの「自給率ないない詐欺」にたいして、「なんか変じゃない?」という視点を、消費者が持てるのは良いことだ。糧危機については、生産者が都合良く危機感をあおりすぎだと思う。ただ、水産分野の内容は、ちょっと、あんまりなので、専門家として、ツッコミは入れておこう。 買い負けの相手は中国ではない そもそも、買い負けについて、中国を軸にして話をしている時点でわかってない。中国は世界最大の水産物輸出国である。日のライバルは、水産物の輸入超過な米国と欧州だ。ノルウェーのサバも一部は中国に流れているけど、中国で加工されて、最終的には日に来る。もちろん、中国への買い負けが全くないわけではないけれど、日で養殖の餌にしていたサバが、中国に流れてるとか、そのレベル。 養殖では水産物の増産は無理 「水産物の増産は、養殖以外では

    maturi
    maturi 2012/01/06
    ”現場の人に聞きますと「・・・」と言います。・・・というのが私の印象です。どこのレストランに行ってもそういう印象をうけます。現地の研究者に話をきいても「・・・」だそうです。>こんな表現ばっかりです”
  • クロマグロの日本海産卵群は壊滅的 - 勝川俊雄公式サイト

    図の青の部分が産卵場で獲られた成熟群、赤の部分は日海北部漁場(能登から新潟にかけて)で獲られた未成漁である。操業が格化した翌年から、産卵群は直線的に減っていることがわかる。6年間で7%に落ち込んでしまった。2007年から、北の方の未成漁にも手を出している。海に残しておけば、来年から産卵群に加わる群れを、根こそぎ獲っているのである。今年は、6月から漁が始まって、ほぼ2週間で未成漁の群れを獲り尽くしてしまった。 クロマグロは年によって、卵の生き残りが大きく変動することが知られている。特定の年齢を取り出してみれば、多いか少ないかは、環境変動に依存する部分が大きい。しかし、産卵群は数十年の親魚がストックされているのだから、1年、2年の卵の生き残りではそう大きく変わらない。寿命が長いクロマグロの産卵群が上の図のように直線的に減少するのは、自然現象で説明できない。産卵場でのまき網による乱獲が原因と

    maturi
    maturi 2011/06/29
    ”07年から、北の未成漁にも手を出している。海に残しておけば来年から産卵群に加わる群れを、根こそぎ獲っている。今年は、6月から漁が始まって、ほぼ2週間で未成漁の群れを獲り尽くしてしまった”
  • 資源管理の成功例:ノルウェー(2) - 勝川俊雄公式サイト

    North Sea herringの復活に成功した背景には、国の政策の大転換があった。 特定の漁業だけ頑張ったわけではなく、国の漁業全体を方向転換させたのだ。 ノルウェー政府の基政策 1.資源の保護を最優先した漁獲量の規制を徹底する 2、漁業ライセンスの発行を控えて、漁業者を減らす 3.補助金を減らして、水産業の自立を促す これら3つの古典的な管理手法が、如何に効果的であったかは歴史が証明している。 資源量 資源量はコンスタントに上昇を続けて、浮魚・底魚共に、85年から倍以上に回復した。 浮魚のSSBの合計値 (http://www.fiskeridir.no/fiskeridir/content/download/7568/61949/file/tabeller2005_1.xlsのFigur 1Aより引用) 底魚のSSBの合計値 (http://www.fiskeridir.no/f

    maturi
    maturi 2011/06/29
    ”漁業者あたり漁獲量は、ノルウェーは日本の5倍以上。数字以上に、ノルウェーは資源量を高めに維持しつつ、経済的に価値が高いサイズを計画的に漁獲している。一方、日本では値段がつけば何でも獲る漁業が主流”
  • 勝川俊雄公式サイト

    事実誤認とミスリードばかりの番組が放映されたので、ツッコミを入れていきます。 あらすじはこちら 番組では、政府による漁獲枠規制のごり押しを問題視して、解決策として千葉のキンメダイなど漁業者の話し合いによる自主管理の成功事例を紹介したうえで、国は漁獲規制を強引に進めようとせず、漁業者が自主的に話し合いでルールを決めるのを待てと主張しました。 番組の趣旨は、こちらのゲストのコメントに要約されています。 「これについては、やはり漁業者がそれぞれみんなで決めて時間をかけて決めたことだから、国が管理しなくても監視しなくてもしっかり守ってもらえるという大事な制度がワークするような状況になるんです。ただ、国がそのことを無視して出口管理だけ強めるというと、これは反発が起こりますよね。やはり、リスペクトが大事。現場に対するリスペクトがあって、ベストミックスに持っていくのが大事かと思います。」 漁業者の自主規

  • 放射性セシウムの海洋汚染が人体に及ぼす影響を数理モデルで試算してみた - 勝川俊雄公式サイト

    福島原発から、放射性のセシウムが海水に漏れ出しています。その濃度は、基準値の350倍にも達しているようです。このまま放射性物質の漏洩が続くと、魚が汚染されて、それをべた人間が被曝する危険性があります。汚染された魚をべ続けると、どの程度の被曝を受けるのかを、単純なモデルで、乱暴に計算してみました。 データ・モデル パラメータの値や、計算内容は、このワークシートを参照して下さい。 魚のセシウム137の生物学的半減期 50[日](ソース) 1日経過後のセシウムの残留率:0.5^(1/50)=0.986 毎日、1.4%ぐらいのセシウムが、体の外に出て行く。 生物濃縮係数  50(環境の50倍まで濃縮される)(ソース) 体に取り込む量は、海水のセシウム濃度X  [Bq/L]に比例すると仮定し、その係数をdとする。魚の体内のセシウムの濃度が、環境濃度Xの50倍になったときに、摂取量と排出量が釣り合

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