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ブックマーク / tig.seesaa.net (3)

  • 海から見た戦国日本―列島史から世界史へ 著者/村井 章介: インテリジェンス

    昨日の続き 『日銀、朝鮮をゆるがす』 (前半略)1526年に石見(山口注:現在の島根県の一部)で鉱石の採掘が始まり、33年に灰吹法の導入により増産をみた日銀は、当初は国内の需要は僅かであり、大半が輸入の決済に宛てられたり、あるいは輸出商品として、海外に流出していった。その状況を最も詳しく知り得るのは朝鮮の史料である。 16世紀のはじめまでは、日朝間の貿易において銀はむしろ日側の輸入物資だった。 この頃朝鮮では、咸鏡道の端川を中心に銀山が栄え、政府は採掘を民間に委ね、銀を税として納めさせていた。この銀は通事らによって密かに中国に持ち込まれ、或いは日との貿易の決済に宛てられた。例えば1501年、対馬島主の使者が銅1万3500余斤の買い取りを請い、また翌年には銀1000両を求めている。 右の例が示すように、この時期、朝鮮を訪れる倭人が携えた商品の中心は銅だった。 (中略) 1528年、あ

    maturi
    maturi 2012/04/14
    『日本銀、朝鮮をゆるがす』
  • 海から見た戦国日本―列島史から世界史へ 著者/村井 章介: インテリジェンス

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    maturi 2012/04/14
    "女真族の驚異的な擡頭は、機動的軍事力のみによるものではない。 中国中央部のめざましい経済発展が、辺境に巻き起こした経済ブームにも支えられていた"略" 右のような女真族の経済的実態は、素朴な遊牧社会と精強
  • 海から見た戦国日本―列島史から世界史へ 著者/村井 章介: インテリジェンス

    昨日の続き (この文章の前半は昨日紹介) およそ女真族は、遊牧主体のモンゴル族とは違って、農耕を主、狩猟や採集を従の生業としており、意外に定住性の強い民族である。 (中略) そうした社会から、中国中心部の巨大化した消費社会に向けて、人参・毛皮などの高級物産を送り込む武装商業集団こそ、英雄ヌルハチを生んだ母胎であった。 「巨酋」を生んだ辺境の経済ブームには、日銀も一役かっている。 『通文館志』の記事は、朝鮮国境に近い遼東の鳳城周辺の経済的繁栄を述べたあとに、こう付け加えた。 “我が民(朝鮮人)が市に持っていく物は、人参以下の禁物か、さもなければ必ず銀だ。銀は国産品ではないので、公私の蓄えに限りがある。かつ商人たちは利を貪るあまり、銀を備蓄することなく、市の度に財布をはたいて銀を遼東に送り、一度送ってしまった銀は二度と戻ってはこない。” 女真居住地域の特産物とされる人参の一部が朝鮮産であるこ

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    maturi 2012/04/14
    " 『通文館志』の記事は、朝鮮国境に近い遼東の鳳城周辺の経済的繁栄を述べたあとに、こう付け加えた。 “我が民(朝鮮人)が市に持っていく物は、人参以下の禁物か、さもなければ必ず銀だ。銀は国産品ではないの
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