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ブックマーク / www.asahi-net.or.jp/~li7m-oon (3)

  • 成熟と多様化の10年 70年代SFの諸相

    成熟と多様化の10年 70年代SFの諸相 大野万紀 早川書房「SFマガジン」00年10月号掲載 2000年10月1日発行 一九七〇年代を語るキーワードには、けっこう暗く、後ろ向きなものが多い。しらけ、挫折、内向、ミーイズム、モラトリアム、逃避的で自己中心的なライフスタイル、おまけに石油ショックだ公害問題だとくる。当時を生きてきたぼくらからすれば、何でそこまでいわれるの、というくらいのものだが、まあ客観的にはそういう時代の雰囲気があったと認めざるを得ない。六〇年代後半からの、変革を求める全世界的な盛り上がりが、なにやら期待はずれなまま腰砕けとなり、ベトナム戦争が終わってみれば今度はそのベトナムと中国戦争したりして、理想と思っていた社会のあり方も色あせ、かといって現実世界の難問はこつこつと地道に取り組むには荷が重すぎる、人類は月までいったのに、その道は後へと続かなかった。しらけ鳥は南の空へ飛

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    maturi 2019/09/19
    大野万紀  早川書房「SFマガジン」00年10月号掲載  2000年10月1日発行
  • 『宇宙船オロモルフ号の冒険』解説

    石原藤夫 『宇宙船オロモルフ号の冒険』 解説 大野万紀 ハヤカワ文庫JA 1984年8月20日発行 (株)早川書房 ISBN4-15-030191-3 C0193 ハードSFというジャンルは、非常に明確なようでいて、その実定義の難しいジャンルである。 例えば『SFエンサイクロぺディア』のピーター・ニコルズは、この用語に具体的な適用例がかなり異なる二つの用法があると述べている。その第一は「いわゆるSFの黄金時代に書かれたジャンルSFのテーマと、多くの場合そのスタイルを、反復しているような種類のSFをいう(浅倉久志訳)」。またその第二は「いわゆる〝ハード″サイエンスを扱っているSFをいう」。わが国でハードSFといえば、通常この第二の意味で使われることが多い(少なくともファンの間では)が、しかしこれはとても定義といえるものではない。 もう少し踏み込んだものとしては、書の作者である石原藤夫さんの

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    maturi 2016/09/24
    そして石原藤夫氏はhttp://www.asahi-net.or.jp/~xx8f-ishr/books 靖国神社に参拝しよう(栄光出版社)1500円 皇統の危機に思う(栄光出版社)1600円 女性天皇の歴史(栄光出版社)1300円 卑弥呼と日本書紀(栄光出版社)3800円
  • みだれめも 第215回

    みだれめも 第215回 水鏡子 少し古い話になってしまったが、『このライトノベルがすごい!2015』は例年にも増して読み応えがあった。 10周年到達ということで、レイアウトの刷新を始め、いつもより頑張ったのだろう。ずっと関わってきた執筆者一同にも思うところがあった気もする。そんななかでも、なにより得難かったのは、「ネット発小説特集」だった。いわゆる「なろう系小説」について、はじめて俯瞰的眺望をいただけたのである。 ライトノベルという業界は、新勢力の勃興が激しい。同工異曲がまたたくうちにあふれかえり、そこに工夫を凝らした作品が続々現れ、テンプレート化してジャンルの共有財産となっていく。そのこと自体はどこの小説ジャンルでもほぼ共通した傾向(※1)だが、ここに他メデイアで成長した文化が、その文化圏の客層を引き連れたり引き連れなかったりしながら新規参入を繰り返し、ジャンルの旧来読者のマイナー意識変

    みだれめも 第215回
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    maturi 2016/03/22
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