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ブックマーク / hachiro86.hatenablog.com (4)

  • 【1536冊目】井手英策『財政赤字の淵源』 - 自治体職員の読書ノート

    財政赤字の淵源 --寛容な社会の条件を考える 作者: 井手英策出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2012/10/17メディア: 単行 クリック: 20回この商品を含むブログ (3件) を見る 目からウロコの財政論。日がなんでこれほどの財政赤字を抱え込むことになってしまったのか、その原因を、歴史を遡って解き明かす一冊だ。 さて、まずはシンプルに考える。財政再建の方策には2通りしかない。「歳出を減らす」「歳入を増やす」である。 まず思いつくのは「歳出を減らす」ほうだが、著者によれば、すでに日は諸外国と比べても、十分すぎるほど「小さな政府」である。多いと言われてきた公共事業への投資額はいまやOECD諸国の平均程度に過ぎず、しかも社会保障への支出は先進国中アメリカに次ぐブービー賞。公務員の全労働者に占める比率もたいへん低い。 では「歳入」つまり税収を増やすのはどうか。ここで著者が着目するの

    【1536冊目】井手英策『財政赤字の淵源』 - 自治体職員の読書ノート
    maturi
    maturi 2013/11/22
    中間層の感じている負担感はかなり高いことが、調査の結果わかっている。その理由は、中間層の受益の乏しさだ。払った税に見合った受益が得られないのだから、相対的に負担感が重くなるのは、ある意味当然のこととい
  • 【1310冊目】ロバート・ウェストール『ブラッカムの爆撃機』 - 自治体職員の読書ノート

    ブラッカムの爆撃機―チャス・マッギルの幽霊/ぼくを作ったもの 作者: ロバート・アトキンソンウェストール,宮崎駿,Robert Westall,金原瑞人出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/10/05メディア: 単行購入: 6人 クリック: 47回この商品を含むブログ (54件) を見る 宮崎駿氏が大絶賛していたウェストールの一冊。表題作のほか短篇「チャス・マッギルの幽霊」、自伝エッセイ「ぼくを作ったもの」、そして「ロバート・ウェストールの生涯」なる文章まで収められている。しかも特別ボーナスとして、なんと宮崎駿書き下ろしのタインマス訪問マンガ付きという豪華絢爛、お得感満点、ウェストール・ファンも宮崎ファンも必見の一冊だ。 以前読んだウェストール作品はすべて少年が主人公だったが、「ブラッカムの爆撃機」ではオトナのイギリス空軍兵士たちが主役で、これはちょっと意外。しかも彼らの任務は

    【1310冊目】ロバート・ウェストール『ブラッカムの爆撃機』 - 自治体職員の読書ノート
    maturi
    maturi 2012/10/08
    ウェストール 「……少年の忠誠心を否定してはいけません    煽ったり利用したりするのはもちろん論外ですが    少年達の勇気は、本来悲劇的なのです    しかし この世界の重要な一部です」
  • 【303冊目】神野直彦・池上岳彦編「地方交付税 何が問題か」 - 自治体職員の読書ノート

    地方交付税 何が問題か―財政調整制度の歴史と国際比較 作者: 神野直彦,池上岳彦出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2003/07メディア: 単行購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (4件) を見る 日の地方交付税にあたる財政調整制度は、多くの国で存在する。書は日における財政調整制度の歴史アメリカにおける財政調整論とのかかわりの中で振り返るとともに、ドイツ、フランス、スウェーデン、さらにはフィリピンとインドネシアにおける財政調整制度の現状を紹介するというきわめて珍しいである。 地方交付税については、もともと(補助金と異なり)使途が自由ないわゆる「ヒモなし」のお金であるにもかかわらず、実際には国の政策誘導的な措置が数多く設けられており、事実上の補助金に近い状態になってしまっている。それはすなわち、地方交付税制度が地方間の財政状態の平準化という来の趣旨か

    【303冊目】神野直彦・池上岳彦編「地方交付税 何が問題か」 - 自治体職員の読書ノート
    maturi
    maturi 2012/09/15
    神野直彦
  • 2008-09-12 - 自治体職員の読書ノート 【428冊目】水谷三公「江戸は夢か」

    江戸は夢か (ちくま学芸文庫) 作者: 水谷三公出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/02/11メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る 江戸時代について書かれたであるが、著者の専門は近代イギリス史。そのため、書は切り口が面白い。単に江戸を紹介するだけではなく、イギリスの歴史と日歴史を引き比べつつ論じることによって、新しい光をあてている。 特に印象的だったのが、土地所有と身分をめぐる日とイギリスの違いである。イギリスでは、封建領主といわれるように、土地の所有が身分・階級の高さや権力と密接に結びついていたのに対して、江戸時代の日にあってはむしろ身分的には低い農民が土地を所有しており、武士は基的に土地を持たなかったという。また、「鉢植大名」という言葉が示すとおり、大名や旗などの「高級貴族」も、知行地である地方をぽんぽん動かされ、さらに自

    2008-09-12 - 自治体職員の読書ノート 【428冊目】水谷三公「江戸は夢か」
    maturi
    maturi 2012/04/14
    "土地がイギリス貴族にとっての権力の源泉であったのに対して、江戸時代の武士階級にとっては、幕府や藩への帰属こそが権力の源泉であり、土地をもつことはむしろ農民や町人のならいであったというのである。 また、
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