妄想 アルツハイマー型認知症でよくみられる妄想は、もの忘れを原因とした被害妄想です。一方のレビー小体型認知症の方の妄想は、「ハエがたくさん飛んでいて自分にまとわりついてくる」、見知らぬ人がぞろぞろと来て、家を乗っ取ろうとしている」など、幻視や見まちがい、思いちがいによるものがほとんどです。「妻が見ず知らずの男性と仲良くしている」といった嫉妬妄想がみられることもあります。 妄想への対応 妄想は本人の思い込みが強く、言葉で説明してもなかなか理解するのは困難です。思い込みを無理に正そうとすれば、苛立ちを募らせてしまうこともあります。まずは本人の話に傾聴して不安に寄り添ったり、優しく手を握ったりしてみましょう。それだけで心が落ち着く場合もあります。なお、家族や介護者が妄想の対象となってしまった場合は、無理に関わろうとせず、接点を減らすことで妄想が軽くなることもあります。 認知機能の変動(頭がはっき