-政岡憲三の足跡を軸に、アニメーションの歴史をたどる- 帝京大学文学部日本文化学科では、アニメーションを専門とする教員が在籍し、その研究を行うとともに、その成果を活かした教育活動を行っています。本展覧会は、その研究や教育活動の成果を通して、アニメーションの歴史の奥深さや、広がりを紹介する展覧会です。 日本では1912年にアニメーション映画が欧米から伝わり、人々から絶大な人気を得ます。そして、それに魅せられた人々がアニメーションを制作するようになり、日本国内でも次々と作品が生み出されます。その制作者の1人に政岡憲三(1898~1988)がいます。政岡は、「阪神間モダニズム」が花開いた大阪に生まれ、画学生時代に学んだことや、劇映画製作の経験を活かし、30歳にして、アニメーションの世界に飛び込みます。そして、国内のアニメーションではいち早く、音の付いた作品の制作や、細かい表現が可能なセル画を取り