『ベビわる』撮影、最後は『スラムダンク』みたいな部活ノリに 阪元:脚本って自分が思っていることだけ書くとつまらないから、思ってもいないことも僕はよく書きます。「1」で二人が喧嘩してまひろが謝る大事なシーンも「なんで謝っているんだろ」みたいな距離感で撮っていました。伊澤さんに「泣かないでください」とだけ言って。 庄村:「1」だとまひろがちさとに謝りますが、「2」では立場が逆ですね。 阪元:基本的に『ベビわる』は「ちゃんと『ごめんなさい』が言える大人になりましょう」というのがテーマなので。その意味でも「2」はダークでシリアスなテーマより「挨拶しよう」とか、もっと手前の話のほうがいいのかなと。 ――金、金、金な世の中をぼやきつつ、ゆるくてなんか楽しい日常を描く点が『ベビわる』の魅力かもしれませんね。監督も好きな初代『ダイ・ハード』の“ジョン・マクレーンVS金”的な要素も感じなくもないですが、反体