エクスマキナという舶来の映画を観た。感想を書きたいのだが、私はあまりこういった「SF映画」、表意文字にすると「科学的虚構映画」なるものには明るくない。 だが、そんな私が見てもおもしろかった。たぶんいろんな考察やらを書いている方がいるだろうな、と思う内容だった。ネタバレをおそれず端的に表現すれば、これは、人工知能搭載式女型ロボによる結婚詐欺の物語、である。 世界が戦慄しているものごとのひとつに「人工知能が人間の仕事を奪う」というのがある。そんなばかな。しょせんはロボやろ。と嘲笑の念を抱いていた。 しかし事実、この世界の労働を担っているロボはたくさんいるのである。世界はロボの仕事で回っている。そんなロボが人工知能を搭載すると人間から仕事を強奪するというのである。 しかし、私はかくなる戦慄にいささかの疑念をいだく。もし本当に人工知能が人間のようにものごとを考えられるようになったら、いかなる思想を