このブログはがん関連の話題を比較的多めに取り上げているのですが、今回はめずらしく糖尿病のお話です。 糖尿病は、経口剤で血糖値をコントロールできている間は経口剤で治療するのですが、それでもコントロールしきれなくなると今度はインシュリンの出番になります。 インシュリンは、炭水化物の代謝を調整するホルモンで、すい臓から分泌されて血糖値を一定に保つ働きを持っています。そのインシュリンを外から補うことで血糖値のコントロールをするわけですが、原則「自己注射」で投与されます。 そこに新規の「吸入剤」が承認されたというニュースです。 ■”Afrezza, a New Inhaled Insulin, Is Approved by F.D.A.” <新規吸入剤インシュリン「Afrezza」がFDAにより承認> (NYTimes) http://www.nytimes.com/2014/06/28/busin
基礎医学の発見を扱った報道の締めの言葉として、よく「新薬の開発につながる可能性がある」というフレーズが出てきます。難病や、現在治療法のない病気の場合には、当然、新薬が早く実用化されることが期待されます。しかし、その一方、薬には副作用がありますから、有効性と安全性についてしっかり確認する必要があり、その過程で、「ボツ」になる可能性もあります。では、上記のようなニュース記事から、実際に実用化されるまで、どれくらい待てばよいのでしょうか?また、開発成功率はどれくらい期待できるのでしょうか。一つの論文の試算を紹介します。 How to improve R&D productivity: the pharmaceutical industry's grand challenge, Steven M. Paul et. al., Nature Reviews Drug Discovery 9, 203
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