「ロシアは頭ではわからぬ」、「ロシアには二つの災難がある…」。ロシアとロシア人に関する最も人口に膾炙した諺、格言、箴言の類を集めた。これらの意味は?そして起源は? 1. 「ロシアは頭ではわからぬ」 フョードル・チュッチェフの肖像画、S. アレクサンドルフスキイ=トレチヤコフ美術館 これは、詩人フョードル・チュッチェフの言葉。彼が1866年に書いた4行詩の1行目だ。 ロシアは頭ではわからぬ 並みの尺度では測れぬ ロシアならではの特質がある ロシアは信じることができるのみ このチュッチェフの詩の1行目は、ロシアの非合理的な文化、文明を語ろうという場合には、いつでも引き合いに出されるようになった。ところが時とともに、ロシア人またはロシアの、予想外な行為なら何でも、その評価に関係なく、「ロシアは頭ではわからぬ」が引かれるようになる。 例えば、1939年にチャーチルは、ラジオでこう語った。「私はロ
![ロシアのアフォリズム5選](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/31f6cc920dfdbc5e43ad14a89027dae35c4ccb42/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmf.b37mrtl.ru%2Frbthmedia%2Fimages%2Fall%2F2017%2F06%2F16%2F07-rian_00169751hrru.jpg)