飲食店、美容院などのお店向け簡単ホームページ作成サービス「グーペ」の公式ブログ。グーペの基本的な使い方やホームページ運営のノウハウをお伝えします。
友だちの家のPCの動作がおかしいというので見にいった。だいぶ古くて起動に十分もかかる状態だったので、さしあたり彼女が必要としているDVDの再生ができるようにクリーンインストールすることにした。 彼女の仕事用の携帯電話が鳴り、彼女は私にことわって出た。はい、いつもお世話になっております。いえいえ、はい、なるほど、担当がそのようなことを申しましたか。 彼女は五分ほど電話で話しつづけた。ほとんどは相槌だった。いろいろな種類の、さまざまな重さの、一定以上の温度を保った相槌だ。彼女はそのあと、仕事にしてはいささか親しげに短く笑って、いいえ、いいんですよ、と言ってから電話を切った。 私はBIOSを確認し、それを覗いた彼女はなんだか怖そうな画面、とつぶやく。怖くないよ、これはWindowsの下に入っているソフトなんだよと私は説明する。 ディスクがかりかりと音をたてて書きこみをはじめる。私は彼女の出してく
一冊のノートを買った。ちょっと上等な紙を使ったきれいなノートだ。表紙はあざやかな赤を基調としたデザインで、八つになる女の子向けに作られた商品ではないけれども、私は彼女の親ではないから、年齢にそぐわないものをあげてもかまわないと思った。 お誕生日おめでとうと言ってそれを渡すと、彼女は生真面目にありがとうございますと言った。それから、日記とか書くね、と言った。目の前の大人の欲望に聡い。可哀想だ。 無理をして書く必要はないんだよ、紙は腐らないから。だけどね、おばさんがブログにあなたの作文のことを書いたらいろんな人がすごくほめてたよ、みんなあなたの書いたものが好きみたいだよ、だからノートがあってもいいかなっておばさんは思ったの。 そう言うと彼女はほとんど不機嫌に見える表情になった。ほめられるのが好きじゃないのだ。ひと一倍ほめられたいくせに、またほめてもらうことを期待する自分がいやで、それからほめ言
ちょっと自慢話を聞いてもらえませんか。 このあいだ、○○さんと仕事したんです。ええそうです、よくご存知ですね、そんなに知名度はないんだけど、僕は昔からとても好きで、彼の書いたものはすべて読んでいます。雑誌に少し書いただけのものも追っている。若いころには「こういうのって恋愛みたいなもので、そのうち醒めるんだろうな」と思ってたんですけど、いまだに好きです。 他にも好きな作家はいるけれど、そういう感情がずっと続いたことはないな。○○さんが特別なんだ。 そうですか、あなたも○○さんの著作を読んでいらっしゃいますか、嬉しいなあ。 いや、本業で○○さんの本を担当したのではないんです。僕は編集者ではありますが、会社では違う分野の本を作っていて、○○さんは、うちの会社で書かれている方ではないですし、接点はないんです。○○さんとした仕事は、いわば課外活動です。うちの会社は副業OKでして、外で本を作ってもかま
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