TOP 特集 映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』が実践した、フォトリアルな描写とアニメーションの融合 クリエイターの間にも熱狂的なファンが多い、岩井俊二監督の名作実写ドラマを劇場アニメーション長編としてリメイクした意欲作、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』。日本では今年8月18日(金)に公開され約15億円のヒットをおさめた(参考Box Office Mojo)。そして、12月1日(金)からは中国で封切られたが、最初の週末3日間で早くも興収約12億円に達するという好スタートをきっている。本作は、作画をベースとしながらもリアルな質感をもった3DCGが随所に活用されており、独特のファンタジー空間を創り出すことに成功している。本稿では、劇中のキーアイテムとなる不思議な球や表情豊かな水表現など、要となる3DCGワークを手がけたダンデライオンアニメーションスタジオ中核スタッ