奈良時代、天皇に取り入って皇位を狙っていたなどと伝えられる僧りょ、道鏡のイメージを変えようと、出身地の大阪・八尾市の市民グループが木像を寺に奉納しました。 奈良時代の僧りょ、道鏡は、女帝・称徳天皇にちょう愛されて絶大な権力を持ち、みずからも皇位を狙ったなどと伝えられています。 こうした中、出身地とされる大阪・八尾市の市民らで作るグループは、「道鏡は時代に翻弄されただけで伝えられているような悪いイメージを変えたい」として、道鏡の木像を、称徳天皇が建立したとされる奈良の西大寺に奉納しました。 高さ90センチほどの木像は、手に仏具を持って座った道鏡が柔らかな表情を浮かべているのが特徴で、8日は、像に魂を入れる開眼法要が営まれました。 木像を奉納した「道鏡を知る会」の幾島一恵代表は「道鏡は悪いうわさがあるが木像の奉納でそれが変わってくれればうれしいです」と話していました。