コメから畑作物への転作を促す国の「水田活用の直接支払交付金」を巡り、交付要件として転作農地に1カ月以上の水張りが求められるようになり、八ケ岳山麓の農業関係者から戸惑いの声が上がっている。一帯は育てやすいソバの生産が盛んだが、水張りをする場合、湿気を嫌うソバの生育に悪影響が出かねない。農家が減る中で空き農地の解消に取り組む関係者は「このままでは(耕作を)やめざるをえない」と警戒する。 八ケ岳連峰を見上げる茅野市北山湯川地区で今年3月開通した国道152号湯川バイパス。観光地の白樺湖につながり、多くの車両が通過していく。「信州信濃に観光に来たら、やっぱりそばを食べたいじゃない」。バイパス沿いの農地でソバを育てる農事組合法人湯川の組合長、三浦元重さん(73)は話す。 高齢化で空き農地が目立つ中、湯川は1998年から比較的栽培に手間がかからないソバの栽培を始めた。当初は0・7ヘクタールだったが、今で
![「耕作やめるか、水を張るか…」 ソバ産地の八ケ岳山麓に戸惑いの声 国の転作交付金「水張り」が要件に(信濃毎日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b6280701947e47f89a4244cc4f1a365e63939717/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnewsatcl-pctr.c.yimg.jp%2Ft%2Famd-img%2F20230813-00010003-shinmai-000-12-view.jpg%3Fexp%3D10800)