大学教員という仕事柄、普段から学生が書いた文章に触れる機会が多くあります。わたしは、自分の担当授業を受講してくれた学生については、「知識」ではなく「理解」を問いたいので、なるべく論述形式の課題を出すことにしています。要はレポートです。 そうしたレポートを読んでいると、理解の度合いの高さもさることながら、文章も整っている、というものに出会うことがあります。わたしが教えられたことはほとんどなかったかもしれない、と思わされます。 その一方で、理解うんぬん以前に、何を言いたいのか読み取りづらい、そもそも何を言っているのか理解しがたいレポートに出くわすのも事実です。時には「ひょっとして、このレポートを書いてるひとは、わざとダメな文章を書く修行をしてきたのではないのか?」とすら思われされます。 そういう「ダメな日本語の表現」を多くみているうちに、どうしたらダメな文章を書けるだろうか、と思いたちました。
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