JR東海は17日、飯田線(愛知県豊橋市-長野県辰野町)で運行している119系電車の年度内引退を発表した。旧国鉄時代に同線のために開発された車両が、約30年の歴史に幕を下ろす。 加速・制動性能を重視。路線が長い一方で駅間が短く、急カーブが多い同線に適していた。57両が生産され、現役は33両。既に新型車両への置き換えが進んでいる。 引退後の処遇は未定だ。花形の新幹線と違い、同社のリニア・鉄道館(名古屋市港区)に収蔵される予定もないが、3月にお別れイベントを行い、記念乗車券などを販売。地域に愛され、厳しい環境で活躍した電車の花道を飾る。【高橋昌紀】