発行元の回収後、「最後のパレード」は大型書店の検索画面で「品切中」と表示されるようになった(15日、東京都内で) ベストセラー「最後のパレード ディズニーランドで本当にあった心温まる話」の盗用疑惑で、発行元の出版社「サンクチュアリ・パブリッシング」(東京都新宿区)は、社団法人「『小さな親切』運動本部」の発行物の著作権を侵害している可能性が高いとして、同本部などに謝罪する広告を16日の全国紙に出した。しかし同書に収録された33のエピソードのうち、著作権上、問題がある話がいくつあるのかは不明で、著者の中村克氏からも説明や謝罪はない。「感動」を売り物にした本を巡り、なぜ今回のような事態が起きたのか。 今年3月の発売以来、2か月足らずで約23万部を売り上げた「最後のパレード」について、同社は15日、エピソードの一つが、同本部の発行物に掲載された「あひるさん、ありがとう」の著作権を侵害している可能性