大阪のオーケストラはどう生き残るべきか-。現在、大阪府内に拠点を置く4つのオーケストラを率いる指揮者たちが一堂に会し、意見を交わした。大阪のオケは、橋下徹大阪市長が大阪府知事時代から進めている文化行政の方針転換によって補助金をカットされるなどして、経営的な困難が続く。改革の嵐の中、これからどうオケを運営して、聴衆を獲得していくべきかについて、4人の指揮者による議論の様子をリポートする。(安田奈緒美) 4オケ“夢の競演” 「客の取り合いしたらダメだ」 《4月22日夜、大阪・フェスティバルホールでは、大阪府内に拠点を置く4つのオーケストラが競演する画期的なコンサートが開かれた。4つのオケがそれぞれの魅力を発揮できる約20分の曲を披露。客席は4つのオケの特徴を聞き分けることができた。 その翌日に4つのオケの指揮者たちが一堂に会して、それぞれの意見を交わした。出席者は大阪交響楽団次期ミュージック・