《アイーダ》とカタリーナ・ワーグナーによる新演出《フィデリオ》で祝う 飯守泰次郎 新国立劇場は、1997年10月に、團伊玖磨《建・TAKERU》(委嘱新作)の世界初演とともに開場した。つまり、今秋で20周年を迎える。 新シーズンは、新制作のワーグナーの《神々の黄昏》でオープニングを飾る。指揮は同劇場オペラ芸術監督の飯守泰次郎。演出は故ゲッツ・フリードリヒがフィンランド国立歌劇場に遺したプロダクションによる。2015年10月に《ラインの黄金》で始まった《ニーベルングの指環》四部作が漸く完結するわけである。 その後、秋にはヴェルディの《椿姫》、R.シュトラウスの《ばらの騎士》と新国立劇場でも人気の高い演目が続き、翌18年1月には新年にふさわしく、J.シュトラウスⅡの《こうもり》を上演。2月には、11年にブリュッセルで世界初演され、ヨーロッパで話題となった、細川俊夫の《松風》が日本初演される。日