【サンパウロ時事】ブラジル中西部ゴイアス州の裁判所はこのほど、女児(9)の認知を押しつけ合っていた一卵性双生児の兄弟(31)を「不誠実だ」として、2人を出生証明書の父親欄に記載するとともに、毎月養育費を払うよう命じる異例の判決を下した。 ゴイアス州カショエイラアルタ在住の母親(25)は約10年前にパーティーで男性と知り合い、一夜限りの関係で女児を妊娠。このほど行われたDNA鑑定で、男性が99.9%の確率で父親であるとの結果が出た。 しかし、当の男性は「双子の片割れが本当の父親だ」と主張。もう1人の鑑定結果でも「99.9%確実」と判定され、双方が自分の子であることを否定し合う事態となった。2人は同じ外見を利用し、女性をだましてきた数々の「前科」があるといい、裁判官は「よこしまな行為はかばえない。司法は卑劣な行動を罰しなければいけない」と断罪。2人とも父親として登録するとともに、最低賃金の3割