〘名〙 (Karabiner) 登山用具の一つ。金属製の環で、一部が開閉できるようになっている。ハーケンなどに引っかけ、ザイルを通して使用する。〔登山技術(1939)〕 登山用具。鋼鉄製やジュラルミン製の楕円形の輪。スプリングで開閉でき,ハーケンや埋込みボルトなどにかけ,ザイルを通して用いる。直径9~9.5mmの丸棒を曲げて10cm×6cmのO形にしたものが一般的だが,D形,三角形など種々の形があり,2t程度の荷重に耐えられるものが多い。ハンマー,ハーケンとともに岩登りの三つ道具として用いられる。これらの用具の開発で,岩登りは画期的な発達を遂げた。カラビナはザイルとハーケンの仲介だけでなく,あぶみ(簡略な縄ばしご),はしごなど種々の用途に用いられる。19世紀ヨーロッパ・アルプスでイギリスの登山家が用いたのが初めだが,日本でも似た形のものが古くつくられたことがある。 執筆者:徳久 球雄
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