特に、体の自由がきかなくなったり、人生の終わりが近づいたりしたとき、一人称の幸せは、何の意味も持たなくなります。お金も地位も名誉も、体が自由に動かせない苦しみをやわらげてはくれず、あの世に持っていくこともできないからです。 でも、一人称の幸せを卒業すれば、より大きく安定した幸せを感じることができるようになります。人の幸せや人の喜びを、自分の幸せと感じることができれば、幸せな人、喜んでいる人の数だけ、どんどん自分の幸せの数が増えていくからです。 一人称の幸せのように、「自分の元から去ってしまうのではないか」という恐怖に襲われることも、人と奪い合うことも、人と比べて一喜一憂することもありません。 たとえ自分が苦しい状況にあっても、人を幸せにすることができれば、あるいは人の喜びを幸せと感じることができれば、それが心の支えになるでしょう。 誰かの喜びにつなげる仕事をするのがいい 「今の働き方でいい