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ブックマーク / poemq.sakura.ne.jp (1)

  • 未覚池塘春草夢 - 香月 隆 Takashi KATSUKI

    わたしは戌年なので、犬にまつわる物語が好きです。 遠野物語四二にこんな話があります。 村びとから自分の子ども三頭を殺された母狼(昔は狼と犬は同格だった)が、村の人馬をくりかえし襲います。 たまりかねた村人は、力自慢の男を反撃役に仕立てます。男はワツボロ(上羽織)を腕に巻き、母狼の口にねじ込みます。そして助けを呼びますが、怖がってだれも近づきません。やがて男の腕は狼の腹に達し、さすがの狼も男の腕を噛み砕きながら絶命します。男も里へ運ばれてまもなく死んでいきます。 じつに乾いた復讐劇です。そこには感傷も哀愁も漂いません。叙事詩のように、事実だけが配列されています。なのに、わたしたちは肺腑をえぐられます。これが東野物語の髄です。 わたしもいろんな物語を書いてきましたが、いつも作者の主張を、これでもかこれでもかと盛り込んだ多情多恨のメッセージ劇になってしまいます。 そんなときには思い出すべし「遠野

    mayumiura
    mayumiura 2019/07/17
    “あなたは荻野綾子というソプラノ歌手をご存じだろうか。”
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