黙々と野菜を切っていたのは市長だった。滑川市内で13日行われた炊き出しの準備作業にプライベートで参加した水野達夫市長の様子を伝えるSNS(交流サイト)の投稿が反響を呼んでいる。随行職員なしで1人で参加し、あいさつもなし。自然体で被災地支援に協力する姿勢に、「ほかの政治家も見習ってほしい」などの感想が寄せられている。 準備作業は中滑川複合施設メリカで行われ、ボランティアがお好み焼きなど約1600食分の作業に取り組んだ。水野市長は2時間ほど、ネギを切るのを手伝った。施設関係者が14日、「野菜カットを手伝えるだけ手伝ってめどがついたら帰ったのが市長。政治家の現場視察の手本だと思った」などと投稿した。 投稿は15日午後5時時点で、297万回閲覧された。水野氏は「プライベートな時間に協力しただけで、投稿は知らなかった。こんな反響は今までにない」と驚きの表情を見せた。