急激に広がった電気自動車(EV)シフト。特にここ数年は激動の時代だったといえるだろう。日本のEVの未来に目を向けてきた本連載は、今回で最終回となる。改めてEVの現状と課題、そして筆者が感じた未来を整理しておこう。 筆者にとって2022~23年は、数多くのEVに触れた年となった。 ドイツMercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)「EQE」に始まり、同「EQE SUV」、同Volkswagen(フォルクスワーゲン)の「ID.4」、トヨタ自動車のレクサス「RZ」、米Tesla(テスラ)「モデル3」、中国・比亜迪(BYD)の「ドルフィン」などを試乗した。その前年は日産自動車の「サクラ」、韓国Hyundai Motor(現代自動車)の「IONIQ 5」、トヨタの「bZ4X」、SUBARUの「ソルテラ」、マツダの「MX-30 EV」なども試している。 ドイツMercedes-Benz(メルセデス