4月に自殺した仙台市の男子中学生が教員から体罰を受けていたと説明する大越裕光教育長=19日、仙台市役所本庁舎(岡田美月撮影) 仙台市の市立中2年の男子生徒(13)が4月に飛び降り自殺した問題で、亡くなる前日に男性教諭から体罰を受け、1月にも別の女性教諭から口に粘着テープを貼る体罰を受けていたことが明るみに出た。市教育委員会は在校生や教職員に対する聞き取りで、同級生によるいじめの事実を認めたが、教諭による体罰は見抜けなかった。2教諭は事態が発覚するまで事実を報告せず、「失敗」を隠し続ける市の教育現場の体質が浮き彫りになった。(岡田美月) 市教委によると、事実が発覚したのは18日夜。男子生徒と同学年の生徒の保護者から校長に電話があったという。翌19日に校長が2教諭に確認し、2人とも体罰を認めたという。 大越裕光教育長は同日、市議会市民教育委員会でこの事実を報告。委員らは「なぜ先生から事実が出て