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2017年12月20日のブックマーク (2件)

  • 小川剛生『兼好法師』(中公新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    12月19 小川剛生『兼好法師』(中公新書) 9点 カテゴリ:歴史・宗教9点 徒然草とその作者の兼好法師については中学や高校で勉強することもあって、ほとんどん人が知っているでしょう。同時に兼好法師でいいのか、吉田兼好(よしだけんこう)なのか、卜部兼好(うらべかねよし)なのか、その作者名については国語と歴史でそれぞれバラバラだったという記憶を持っている人もいると思います。 このの副題は「徒然草に記されなかった真実」。徒然草の作者として誰もが知っていながら、その実像に関しては知られていない、あるいは歪められて伝えられていた兼好法師の姿を多くの史料な中から取り出そうとしたになります。 現在知られている兼好法師の出自や経歴はまったく信用できないとする主張は刺激的ですし、その主張を通して、鎌倉後期から南北朝期における武士と公家の関係、鎌倉と京の様子、和歌の世界などが見えてくる内容も非常に興味深く

    mcello
    mcello 2017/12/20
  • 集団レイプで受けた心の傷から肥満に苦しむ女性の回想録

    <著名フェミニストの回想録『Hunger』は、少女時代に受けた集団レイプの心の傷がその後の女性の人生をどのように破壊するか、生々しく伝えている> 著者のロクサーヌ・ゲイ(Roxane Gay)は、典型的な「フェミニスト」には当てはまらない。矛盾したフェミニストである自分について書いたエッセイ集『Bad Feminist』がベストセラーになって一躍有名人になった。しかし、ネットでは『Bad Feminist』が売れる前から活躍しており、フォロワーが多い有名人だった。 筆者は『Bad Feminist』は読んでいないが、今年、前大統領夫人ミシェル・オバマの談話を聞きに行ったとき、ゲイが質問役をしていたことから興味を抱いた。 ゲイの回想録『Hunger: A Memoir of (My) Body』で最も衝撃的なのは、12歳のときに受けた集団レイプと、それが彼女の人生に与えた大きなインパクトだ。

    集団レイプで受けた心の傷から肥満に苦しむ女性の回想録