●『輪るピングドラム』第11話。えーっ、そうきちゃったのか、という感じ。オープニングの「95」という数字、丸の内線沿線が舞台であること、そして村上春樹(かえるくん)への言及などから、地下鉄サリン事件が意識されていることは確かに匂わされてはいたけど、まさか、今まで散発的に展開されてきた様々な出来事の収束点(出発点)のような位置にそれがどかんと置かれてしまうとは…(空間的には「水族館」と同じ位置に、時間的には「あの事件」が置かれてしまった)。正直、射し込まれたという感じでかなり戸惑っている。この先、どうなっちゃうんだろうか。 サリン事件に触れるということは、オウム真理教にも触れざるを得なくなってしまうのではないか(晶馬が加害者の側にいるかのような口ぶりなので、なおさら)。そうなると、この物語はいったいどこに向かって行くことになるのだろうか。とはいえ、作品の展開としてはまだ収束には遠い半ば辺りで