文房具はシーズンごとに必ず革新的な製品が出るジャンルではない。一応、春と秋にさまざまな新製品は出て来るのだが、軸のデザインや色が新しくなるといった程度のものが多く、「フリクションボール」「ジェットストリーム」のような“完全に新しい何か”が生まれるのは数年、十数年に一度くらいなのだ。 この春はそこまで画期的な製品こそないものの、“色が変わった程度ではない新作”が続々と登場。特にパイロットのゲルインクボールペン「Juice(ジュース)」と三菱鉛筆のゲルインクボールペン「ユニボール シグノ RT1」は、ジェットストリームなどの低粘度油性ボールペンに押され気味だったゲルインクをビジネスの現場に“復活”させる可能性を持った傑作だ。 ほかにも、デザインと機能のバランスが良い“大人が使えるラインマーカー”や低粘度油性ポールペンのリフィルが使える高級ボールペン、世界最細ボールペンなど、メーカーごとの個性が