京アニ人気3作品のワンシーン法廷上映 「小説パクられた」主張、実際に比べてみたら 【京アニ公判速報】 2023年9月6日 17:17
京都大医学部付属病院の精神科に入院していた男性=当時(43)=が病院を抜け出し自殺したのは、医師らが自殺防止のための措置を怠ったからだとして、男性の家族が京大に損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、京都地裁であった。池町知佐子裁判長は、当時男性に自殺の危険性あったことは予見可能で、病院に注意義務違反があったとして、京大に慰謝料など約2800万円の支払いを命じた。 判決によると、男性は抱えていたうつ病が悪化し、2018年10月に同病院に医療保護入院。同11月5日、病院内で医師2人が同伴していた際に、男性は一人でトイレへ行き、無断で窓から抜け出し外へ出た。5日後、滋賀県の琵琶湖で男性の遺体が発見され、自殺と判断された。 男性の家族は、男性は自殺を望むような発言を繰り返すなどしていたため、周囲の医師らは危険性を継続的に確認し、自殺防止する義務があったと訴えていた。一方、京大側は、当時の男性の様子か
暴力団員を装ってSNS(交流サイト)で知り合った当時13~21歳の女性8人を脅し、滋賀県内で乱暴したなどとして、強制性交や強姦などの罪に問われた住所不定、無職の男(40)の区分審理が22日、大津地裁であった。大森直子裁判長は、女性の1人が適応障害で証人出廷できなかったことから女性の供述調書の信用性を否定し、この女性の事件について無罪の部分判決を言い渡した。残る7人の事件は有罪とした。 弁護側は「暴行や脅迫はしていない」と8人の起訴内容について無罪を主張していた。大森裁判長は判決で、7人の女性に関しては、法廷と別室を映像でつなぐビデオリンク方式で出廷した時の証言と、客観証拠が整合していることなどから「女性の供述は信用できる」と認定し有罪とした。 7人は証人出廷したのに対し、当時21歳の女性は、検察官の証人出廷依頼に対して強い不安感を抱き、吐き気や手の震えが出るほど精神状態が悪化して出廷を拒絶
戦時中、国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(熊本県合志市)の入所者に対し、陸軍が「虹波」(こうは)と名付けた薬剤を投与する人体実験を行い、9人が死亡したことを示す文書群を、同園が初めて開示した。同園での人体実験で死者が出ていたことは知られているが、1次資料の全容が明らかになったのは初めて。死者や重体患者が相次いでも軍嘱託の医学者たちが投与を続けたことが記されており、専門家は「当時の医学倫理に照らしても残酷な人体実験で、文書群を検証すべき」と話している。 京都新聞社と熊本日日新聞社が情報公開請求した。虹波は写真の増感材として開発された感光色素を合成した薬剤。防衛研究所戦史研究センター(東京都)所蔵の旧陸軍資料によると、虹波の研究目的は「戦闘に必要なる人体諸機能の増進」「極寒地作戦における耐寒機能向上」などとされている。実験は機密軍事研究の一環だった。 今回開示された恵楓園の虹波関係簿冊は25点
経典の中の差別語問題 真宗大谷派が謝罪 書き換えられない文言、問われる解決のかたち 2021年9月18日 19:20 真宗大谷派(本山・東本願寺、京都市下京区)の僧侶、門徒でつくる議決機関・宗会が、約100年前から差別語であると批判されてきた経典の文言「是旃陀羅(ぜせんだら)」について、改善を誓う決議を全会一致で行った。文言を解説する際、日本で差別を受けてきた人たちに例えてきた歴史についても謝罪した。だが釈迦(しゃか)の言葉である経典は書き換えられず、時代とともに人権意識が変わる中、難しい決断を迫られている。 是旃陀羅は、仏教の経典の一つ「観無量寿経(観経)」にある一節。観無量寿経は浄土真宗などで重要な経典とされてきた。旃陀羅は古代インドの被差別民を指し、同派では江戸から昭和初めごろまで日本の被差別身分に例えて説明されていたとみられる。1922年の全国水平社結成以来、差別を助長すると指摘さ
滋賀県出身のミュージシャン西川貴教さんが22日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、滋賀県草津市の烏丸半島で9月18、19日に開催予定だった「イナズマロックフェス2021」を中止すると発表した。代替の取り組みは未定という。 コロナ禍の影響で昨年はオンライン開催に切り替えていた。この日、滋賀県庁(大津市)で三日月大造知事と会見した西川さんは「県民の皆さまに安心して楽しんでもらい、応援してもらえる気持ちが僕らには一番大事。このような決断は致し方ない」と語った。 滋賀県内では今月8日、まん延防止等重点措置が開始。県はコロナ特措法に基づき、コンサートなどのイベントは観客の上限を5千人とするよう要請している。 代替の取り組みを実施するかは未定。昨年はコロナ禍でオンライン開催に切り替えた。2年前の同フェスには2日間で計約9万5千人が来場していた。同フェスは、滋賀ふるさと観光大使を務める西川さんが琵琶湖の
大津市の無職少年(17)が自宅で小学1年の妹(6)を暴行し死亡させたとされる事件で、傷害致死の疑いで逮捕された少年が、滋賀県警の調べに対し、容疑を認め、「妹の世話をするのがつらかった」との趣旨の供述をしていることが6日、関係者への取材で分かった。母親は留守がちだったといい、県警は家庭状況や暴行の動機などを詳しく調べている。 大津・高島子ども家庭相談センター(児童相談所)の説明では、兄妹は家庭の経済的な理由などで県外の別々の児童養護施設で育ち、妹が小学校に入学した4月から母親と3人暮らしの生活となった。 少年は母親の代わりに妹の面倒をみて、近所の住民は妹とボールなどで仲良く遊ぶ姿をたびたび目にしていた。一方、暴行があったとされる時期に近い7月21日未明、兄妹が自宅近くのコンビニを訪れたため、同センターは「ネグレクト(育児放棄)の疑いがある」などとして、今月4日に母親と面談する予定だった。 少
2007年12月に認知症の高齢男性が電車にはねられて亡くなり、遺族が鉄道会社から高額な損害賠償を請求された訴訟は、最高裁判決で遺族が逆転勝訴した。家族だけが責任を抱えなくてもいいとの初の司法判断で、地域で自分らしく暮らし続けたい認知症の人を勇気づけた。判決から3月で5年、その意義と課題を探った。 ■「はねられたらしい、急いで帰ってきて」 日が落ち、辺りは暗くなり始めていた。2007年12月7日午後5時ごろ、愛知県大府市。高井隆一さん(70)の父良雄さん=享年(91)=がデイサービスから帰宅して間もなく外へ出ていった。同居の母がうたた寝した、わずか6、7分の間だった。 隆一さんは東京都内の勤務先で、大府市に住む妻からの電話を受けた。取り乱した様子が伝わってきた。「(良雄さんが)JRの駅構内で電車にはねられたらしい。急いで帰ってきて」 ■一審名古屋地裁は、高額賠償を認める判決 良雄さんは認知症
児童養護施設で起きた性的虐待事件を内部告発するために京都市児童相談所(児相)の相談記録を持ち出し、懲戒処分を受けた男性職員(49)が市に処分の取り消しを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は1日までに、市の上告を受理しない決定をした。市に処分の取り消しを命じた二審大阪高裁判決が確定した。決定は1月28日付。 一審京都地裁と二審の両判決によると、男性は児相に勤務していた2015年、左京区の児童養護施設に入所する少女が施設長から性的虐待を受けた事件で、母親からの相談が放置されているとして、少女に関する記録を閲覧したり、印刷して自宅に持ち帰ったりして、市の公益通報外部窓口に通報した。市は機密性の高い記録の閲覧や持ち出し行為が懲戒事由に当たるとして3日間の停職処分にした。 一、二審判決とも、記録の持ち出しについて公益通報や証拠保全、自己防衛などの目的を認定した上で、市の懲戒処分は「裁量権
京の風物詩「大文字」を勝手に点灯、大規模ないたずら? 騒然、憤る大文字保存会 京都府警にも相談 2020年8月9日 13:48
大久保容疑者が経営するクリニックを家宅捜索し、押収品を運ぶ捜査員=23日午前11時25分、宮城県名取市) 全身の筋肉が動かなくなっていく神経難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症した京都市中京区の女性に薬物を投与して殺害したとして、京都府警が、嘱託殺人の疑いで、呼吸器内科医の大久保愉一容疑者(42)=仙台市=と、医師の山本直樹容疑者(43)=東京都=を逮捕した事件で、大久保容疑者は、厚生労働省の医系技官として約7年半働いていたことが、関係者らへの取材で23日分かった。 また、医師2人のうち大久保容疑者は「高齢者は見るからにゾンビ」などとネットに仮名で投稿し、高齢者への医療は社会資源の無駄、寝たきり高齢者はどこかに棄てるべきと優生思想的な主張を繰り返し、安楽死法制化にたびたび言及していた。 大久保容疑者が記したとみられるブログ「高齢者を『枯らす』技術」やツイッターには、安楽死に賛同する投稿
第2次世界大戦中に細菌戦の研究をした「731部隊」を本部とする旧関東軍防疫給水部(関防給)について調査している滋賀医科大名誉教授らが19日、戦後に政府が作成した関防給に関する公文書を発見し、組織機構や支部の隊員の所属、敗戦前後の行動の一端が明らかになったと発表した。支部で細菌を生産していたことも公文書で初めて裏付けられたという。「不明な点が多い組織の隊員一人一人の情報や、元隊員の証言などの根拠となる文書で、歴史を検証する上で意義深い」としている。 公文書は1950~51年に作成された「関東軍防疫給水部部隊概況」。滋賀医大名誉教授の西山勝夫さん(78)らが昨年、国立公文書館で見つけ、今年3月までに公開された計41枚を分析した。 公文書から、関防給は本部と五つの支部などから成り、それぞれの組織機構も裏付けられた。大連支部については「終戦時迄(まで)主として細菌の研究及(および)生産に住じていた
京都市西京区のタケノコ畑で、金色の縦じま模様の竹が生えているのをタケノコ農家が見つけた。畑を管理する田原一樹さん(37)は「30年近く竹を見てきたがこんな経験は初めて」と興奮気味に話した。 収穫が落ち着いた5月上旬ごろ、成長して皮がめくれた竹の幹に、金色の縦じまの模様ができていたという。周囲には約600本の竹が生えているが、模様があるのは1本だけ。「新型コロナウイルスの影響で売り上げも減って落ち込んでいたが、金色に輝く竹が心を癒やしてくれた」と田原さん。 市洛西竹林公園で竹を研究している専門員渡邊政俊さん(87)によると、金色の模様が出る竹は「キンメイモウソウチク」に分類され、主に観賞用として親しまれている。渡邊さんは「タケノコ畑でこんな模様の竹が出てくるのは今まで聞いたことがない。突然変異の理由は分からないが、今後も出てくるかもしれない」と驚いていた。
マリオの父「憧れのモデルはミッキーマウス」 文化功労者、任天堂宮本さん語る 2019年10月29日 18:09 本年度の文化功労者に選ばれた任天堂の宮本茂代表取締役フェロー(66)が29日までに京都市南区の本社で京都新聞などの取材に応じ、ゲーム開発の矜恃(きょうじ)を語った。宮本フェローは京都の地がゲーム作りに果たした役割やキャラクター戦略などにも触れ、新たな挑戦に意欲を示した。 宮本フェローは、自ら誇りに思うことについて「30~45年前に一緒にゲーム開発を始めたメンバーがほとんど離れず、今も一緒に仕事をしていることだ」と強調。「ものづくりに対して安定感のあるチームを維持できたことは、会社や京都の力が大きい」と語った。 園部町(現南丹市)で生まれ育ち、古里の風景や思い出は、数々の名作ゲームにも反映された。かつて本紙丹波版の記事で「スーパーマリオ」シリーズなどの舞台が、幼少期に駆け回った園部
源氏物語の現存する最古の写本で、鎌倉時代の歌人・藤原定家による「定家本」のうち「若紫」1帖(じょう)が、東京都内の旧大名家の子孫宅で見つかった。冷泉家時雨亭文庫(京都市上京区)が8日発表した。定家が校訂したとみられる書き込みや、鎌倉期に作られた紙の特徴などから、同文庫が定家本と鑑定した。 既に確認されている定家本4帖は、いずれも国の重要文化財に指定されている。「若紫」は、光源氏が後に妻となる紫の上との出会いを描く重要な帖だけに、今後の古典文学研究に大きな一石を投じる可能性がある。 源氏物語(全54帖)の定家本は、紫式部による創作から約200年後の13世紀初めに書き写された。昭和初期に国文学者・池田亀鑑(きかん)が調べ、「花散里(はなちるさと)」「柏木」「行幸(みゆき)」「早蕨(さわらび)」の4帖が確認されていた。 今回鑑定した元文化庁主任文化財調査官の藤本孝一氏によると、冊子の大きさは縦2
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