「誠に遺憾の極み。捜査当局の厳正な捜査を望みたい」(武部勤自民党幹事長)――東京地検がライブドアを強制捜査したことに、昨年の総選挙で同社の堀江貴文社長を支援した自民党幹部が他人事のような態度をとっています。しかし、「勝ち組」のリーダーとして堀江氏を持ち上げ、党運営にその協力を仰ぐことまでしたのは、小泉純一郎首相、自民党ではなかったのか――。 ■「刺客」として 堀江氏は、プロ野球への参入やニッポン放送株の買い占め問題で話題を集めました。 昨年の総選挙のさい、武部幹事長ら党幹部が堀江氏に直接会って、党公認も視野に出馬を打診したのは八月十五日。「金さえあれば何でもいいのか」(森喜朗前首相)と党内の一部にあった異論を抑え、堀江氏は亀井静香・元自民党政調会長の「刺客」として広島6区から無所属で立候補(落選)しました。 無所属といっても、出馬を正式表明した八月十九日には、武部氏が党本部で一緒に並んで記