日本郵便が今年の元日に配達した年賀状は前年比約6%減の16億4000万枚となり、8年連続で前年を下回った。 年賀状は例年、7割程度が元日に届く。元日の配達枚数は、ピークの1993年から4割も減った。電子メールやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及が背景にある。 日本郵便は若者層を取り込むため、コマーシャルに人気アイドルグループ「嵐」を2年連続で起用した。しかし、年賀状の利用減に歯止めをかけることはできていない。 年賀はがきの発行枚数は、2017年用は約30億枚となる見込みだ。04年用に過去最高の44億6000万枚を発行して以降、減少傾向だ。 日本郵便の親会社、日本郵政の長門正貢社長は「相手を思い、書状にして年初めに送る文化を守りたい」と話す。年賀状ははがきの年間取扱枚数の約3割を占め、利用が減り続ければ、郵便事業全体への影響は避けられない。
手で持ち運べるサイズの超小型衛星を安い費用で打ち上げようと、JAXA=宇宙航空研究開発機構が開発した電柱サイズのミニロケットが11日、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられることになり、9日、現地で機体が公開されました。 JAXAによりますと、このミニロケットは人工衛星を打ち上げるものとしては、世界で公表されているロケットの中でも最小クラスで、超小型衛星専用とするロケットは、これまでに例がないのではないかとしています。 今回、搭載される超小型衛星は、縦横それぞれ12センチ、長さ35センチ、重さ3キロで、地球の上空を回る軌道に投入して、地上とのデータのやり取りや地上を撮影する実験が行われます。 衛星の部品には、スマートフォン用のカメラなど一般に広く利用されている民生品が使われているほか、ロケットの部品にも家電製品に使われている民生用の電子部品などが使われ、コストを大幅に削減しています
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アトピー性皮膚炎のかゆみの原因物質をつくり出す役割をもつたんぱく質を突き止めたと、九州大のチームが9日付英科学誌(電子版)で発表した。このたんぱく質の働きを抑え、かゆみを根本から絶つ治療薬の開発を目指すという。 アトピー性皮膚炎は、皮膚から体内に侵入した異物への免疫が働きすぎるなどして皮膚のかゆみが慢性的に続くアレルギーだ。その際、異物を認識した免疫細胞から、かゆみの原因物質「IL31」が大量に放出されることが知られている。 発表によると、九大の福井宣規(よしのり)主幹教授(免疫遺伝学)らは、重いアトピー性皮膚炎のマウスの免疫細胞内にはあるが、正常なマウスにはないたんぱく質「EPAS1」を発見した。また、遺伝子操作で免疫細胞内のEPAS1を増減させるとIL31の放出量も同様に増減し、放出にEPAS1が重要な役割を果たしていることがわかった。 アトピー性皮膚炎の治療は対症…
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