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「光受容分子の不思議:フェムト秒~ペタ秒における研究」 ■背景 生物にとって欠かせないものの1つに“光”があります。生物内で光を受ける実体は、光受容分子(主には光受容タンパク質)です。光受容分子の理解には、物理や化学を基盤とした様々な計測法が重要で、そこでは数百フェムト秒で起こる光吸収から(1フェムト秒=1,000兆分の1秒)、地球誕生の後、数百ペタ秒で起こった分子進化過程(1ペタ秒=1,000兆秒)まで、30桁に及ぶ時間領域が対象となります。 図1 様々な生物から単離・精製した光受容分子(レチナールタンパク質) 図2 光受容分子・レチナールタンパク質の構造と機能発現部位(A)と、発色団の光異性化に伴う構造変化(B)。 図3 光受容分子・レチナールタンパク質分子の様々な機能と、それをもとにした光操作ツール開発。 ■研究概要 我々ヒトだけでなく、細菌、カビ、藍藻など様々な生物における光受容分
電子スピン共鳴スペクトルの例。横軸に磁場の強さ、縦軸に吸収の大きさをとる。一般的にはスペクトルの微分(下)で表す。 ESRスペクトロメーター。中央に2つ並んだ円筒形の電磁石の間にサンプルをセットし、磁場を印加する。 磁場中では、電子のエネルギー準位は電子スピンの影響で分離し、マイクロ波を吸収すると励起する。 電子スピン共鳴(でんしスピンきょうめい: Electron Paramagnetic Resonance、略称EPR、Electron Spin Resonance、略称 ESR[1])は不対電子を検出する分光法の一種。遷移金属イオンもしくは有機化合物中のフリーラジカルの検出に用いられる。 磁場の影響下に置かれた試料中の不対電子は、ある特定のエネルギーを持つ(周波数の)マイクロ波を共鳴吸収し、高いエネルギー準位へと遷移する。この現象を利用することで不対電子の検出を行うのが電子スピン共鳴
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "磁場" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2015年7月) 磁場(じば、英語: Magnetic field)は、電気的現象・磁性的現象を記述するための物理的概念であり、電流が作り出す場として定義される。工学分野では、磁界(じかい)ということもある。 単に磁場と言った場合は磁束密度Bもしくは、「磁場」Hのどちらかを指すものとして用いられるが、どちらを指しているのかは文脈により、また、どちらの解釈としても問題ない場合も多い。後述のとおりBとHは一定の関係にあるが、BとHの単位は国際単位系(SI)でそれぞれWb/m2, A/m
CRY1 クリプトクロム(Cryptochrome、 Cry)は青色光受容体タンパク質である。 ギリシャ語で「隠れた色素」(κρυπτοσ χρομοσ) という意味であり、元来は植物にあると想定された青色光受容体を指した。現在では特定の一群のタンパク質の名称であり、植物にはもう一種の青色光受容体であるフォトトロピンも見つかっている。クリプトクロムは緑藻から高等植物までにあり、さらに動物などにもよく似たタンパク質があることが明らかになっている。 クリプトクロムはフラビンタンパク質で、植物では光に基づく花芽形成、伸長、概日リズムなどの調節に関与している。青色光は光屈性にも関わっているが、これはクリプトクロムでなくフォトトロピンによることがわかっている。植物にはこのほかに赤色・近赤外光受容体フィトクロムがある。多くの植物ではクリプトクロムには2種類あり、CRY1およびCRY2と呼ばれている[1
神戸大学,東邦大学,名古屋工業大学,独アルベルト・ルートヴィヒ大学は,動物の光磁気感受に重要な役割を果たすと考えられている光受容タンパク質における中間体の立体構造解析を電子スピン共鳴法によって行ない,磁気コンパス特性を発現するタンパク質内部の電子的機能の詳細を明らかにした(ニュースリリース)。 ヨーロッパコマドリが示す磁気感受性の動態観察が報告され,光誘起ラジカル対による量子力学的効果として発揮する磁気コンパス機構が多くの研究者を惹きつけてきた。 渡り鳥や植物など様々な生物には,クリプトクロムとよばれる光受容タンパク質が存在する。クリプトクロムにはFADとよばれる青色光を吸収する色素が存在しており,この色素の青色光励起により近傍の複数のトリプトファン残基から段階的に電子を引き抜く化学反応が進行し長距離電荷分離状態を生成する。 この状態は,磁性を示すラジカル対として一定の寿命で存在するが,外
動物の持つ磁気コンパスの謎に一歩近づく ~光受容タンパク質の電子伝達機構~ 濱田 実里 / ダイキン工業株式会社・神戸大学 2021年9月に、Communications Chemistry に研究成果を出版されたダイキン工業株式会社の濱田実里氏(研究当時、神戸大学大学院理学研究科化学専攻)に、本研究成果の背景、大学で研究したことと企業でのお仕事の繋がり、業務におけるOA誌の活用方法などさまざまな質問にお答えいただきました。 ―― 本論文の研究はどんな研究ですか?背景、工夫したところ、思い入れについて教えてください。 濱田氏: 本研究は、電子スピン共鳴(ESR)法という磁場を用いて内部の電子スピン状態を観測する手法を駆使して渡り鳥などの磁気コンパスとして重要な役割を果たすと考えられている光受容タンパク質の立体構造を解析し、タンパク質内部の電子的機能を明らかにしたものです。この研究を実施する
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