米国政府が中国のハイテクガリバー、ファーウェイに対する追加制裁を発表した。ハイテク製品の中核部品である半導体の調達が至難になる制裁内容だ。元の制裁から1年を経て、ファーウェイの業績は意外にも好調さを維持している。だが5月20日まで開かれたファーウェイの年次イベントでは経営トップが、事態がいかに深刻であるかを吐露していた。(ダイヤモンド編集部 高口康太) 【この記事の解説図版・グラフはこちら】 ● 米制裁の多大な圧力を受け 膨張したのは2つの金額 「2019年5月16日にエンティティーリスト(米国の禁輸措置対象企業名簿)に掲載された後、ファーウェイは研究開発費を増額し、在庫を増やして対抗してきました。これらの措置は経営とリスク管理に多大な圧力をかけるものではありましたが、それでもわれわれは生き残っています」 中国通信機器大手ファーウェイ(華為技術)は5月20日までの3日間の日程で、年次の大型