明治から昭和にかけての少女向け雑誌を集めた企画展「永遠の乙女達へ 少女雑誌とふろく展」が21日、熊本市中央区のくまもと文学・歴史館で始まった。熊本地震後初の企画展で、117点の展示の大半は、国内有数の少女雑誌の収蔵数を誇る菊陽町図書館から借りている。くまもと文学・歴史館は「いつもの夏休みのように思い出を作ってもらえれば」としている。9月1日まで。 同館によると、日本の少女雑誌は、1899年(明治32年)の高等女学校令施行以降、女学校に進学する少女向けの読み物が求められたことから誕生したとされる。田山花袋、島崎藤村、堀口大学、与謝野晶子ら著名作家が執筆し、女学校の入試問題を掲載するなど、参考書としての役割も担っていた。 同館の丸山伸治・学芸調査課長は「少女雑誌はただの娯楽と思われることが多いが、実は教育的な側面が強い。お母さんの世代が読んだ雑誌に触れながら、親子そろって楽しんでほしい」と話し