異国の文化とそのメッセージは真似してもいい、使ってもいい。でもその前に、文化の背景にある歴史を知ってリスペクトした上で使うべき。これは当然のこととはいえ、その線引きがどこにあるのかは微妙な問題でもある。しかしだからこそ、こういう論争が、文化への知識を求める動きや、相互理解につながるという声も多い。 ここでイギリスのSuperdryに話を戻すと、ロゴを日本文化の盗用と呼ぶのは厳しすぎるという声も多い。彼らのクールさは日本語をロゴに使っていることに尽きるが、それにより多くの消費者が日本のブランドだと誤解していた。 ブランドが日本のものではないと知り、しかもヘンな日本語と使っていると分かった時、トランスペアレンシーを求める若い世代は裏切られた気持ちになり、「日本のブランドのふりをしている偽物」「文化の盗用」という感覚を持ってしまうかもしれない。こうした消費者心理が最近のブランド不調にますますマイ