(CNN) 米国の研究者がナノテクノロジー技術を使って歩くだけで携帯電話を充電できる素材の研究を進めている。学会誌「ナノレターズ」の最新号に発表した。 この素材「パワーフェルト」はウェイクフォレスト大学(米ノースカロライナ州)ナノテクノロジー・分子素材研究所のデービッド・キャロル所長らのチームが開発に当たっている。微小なカーボンナノチューブを合成樹脂繊維に閉じ込め、温度の変化を利用して充電する。 例えばパワーフェルトを張り付けた携帯電話を手に持ったりポケットに入れたりして歩くと、体温が気温よりも上昇して温度変化が生じ、その熱を吸い上げて電力に変換する仕組み。携帯電話の完全な充電はできないかもしれないが、1日の活動でバッテリーの持ち時間を1~2時間程度延ばすことはできそうだという。 ほかにも自動車の熱をバッテリー充電に使ったり、太陽光パネルの発電量を増やしたり、懐中電灯やラジオといった非常用