1979年にソニーがウォークマンを発売しました。 これが余りに便利なものだったので「アッ」という間に世界中に広まったことは前に書きました。 しかし CDを作っているミュージシャンはそんな事態が来ているにもかかわらず、80年代は「ユーザーはステレオオーディオ装置で音楽を聴いている。」という前提でレコーディングをしていたような気がします。 90年代に入ると若いミュージシャンが、自分は「ミニコンポ」しか持っていないし、音楽はヘッドフォンで聴いている、と言いはじめたので、レコーディングスタジオの大きな調整卓の上に「ミニコンポ」と同じような小さなスピーカーが置かれるようになって、大音響でミックスダウンをした後、小さなスピーカーでも念の為にチェックするという作業が加わりました。更に、2年程前からは オリジナルの音源をmp3に圧縮してもバランスがちゃんととれているかを確認する、ということをやるようになっ