第15回 ソフトウェア開発環境展(主催:リード エグジビジョン ジャパン) 専門セミナーで、アイ・ティ・イノベーションの林衛氏が「これからの時代に求められるITアーキテクトの人材像、責務、資質」と題した短い講演を行った。 林氏はITアーキテクトを次のように定義する。 「ITアーキテクトとは、複雑で品質が高く美しい情報システムを構築するためのITアーキテクチャ(システム設計)とそれを実現するための工法(システム化方法論)を設計する総責任者である」 この定義について林氏自身が「自分の考え」と強調しているように、ITアーキテクトという職務に関する明確な定義は現在でも固まっていない。というのも、日本のIT業界において、ITアーキテクトという職務を明確化し、その職分を明らかにしようとする動きが出てきたのはここ最近のことだからだ。しかし、ITアーキテクトの実質的な業務がこれまで存在しなかったわけではな