つけペンの使いづらさを補うための入門マニュアル。最終回は、つけペン特有の疑問と不満の解決策を Q&A形式にまとめました。 第1回「ペン先」について第2回「ペン軸」について第3回「インク」について第4回「使い方のコツ」について 第4回 「使い方のコツ」についてQ1. ペン先が紙に引っかかり、書きづらい。A1. 下ろしたてのペン先は書きづらく感じることがあります。万年筆の書き味を表す表現に「ヌラヌラ」や「カリカリ」といった言葉があります。 潤沢なインクフローによる書き味の心地よさを「ヌラヌラ感」と表すのに対して、「カリカリ感」は筆記時の反動が指先に伝わってくるような、主に細字万年筆の書き味を意味します。 つけペンの書き味はというと、そのどちらにも属さないかもしれません。初めて使う人ほど、針の先で紙の繊維を削り取っているかのような「ガリガリ」した感触を感じるかと思います。筆記中に聞こえる音そのも