イ)書籍流通の大枠 書籍流通は委託制。出版社は本を取次に委託し、取次は書店に委託する。 (2と3)ただし、出版社も取次も、納品した段階で現金が入るという「ふつうの卸売り」に近い形。 (5と6)一方で、売れ残りの最終責任は出版社が背負う形になっている。 自分の理解では。これは「ふつうの流通」と「ホントの委託販売」のハイブリッドです。というか、市場拡大を前提にしたリスク分散のシカケに見えます。ひらたく云うと、メーカーは「すぐ現金になるんだからガンガンつくっちゃえ!」、仲卸や商店は「どうせ返品できるんだからガンガン仕入れちゃえ!」というカンジです。 これは市場拡大期には、定価販売制(価格カルテル)と相まって、ガンガン成長してゆけると思います。しかし拡大期には「へぼマーケッター」を量産する一方、「目利き」を育てない傾向があります。 ロ)返本率の増加は「過剰生産」 近年の書籍の返品率は4割を超えてい
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