雪の量・時間と心筋梗塞の関係 心筋梗塞は心臓の血管(冠動脈)が塞がることで起こります。 冠動脈が塞がる大きな原因が動脈硬化です。加齢やメタボリックシンドロームなどにより動脈硬化が進みます。動脈硬化が全身で進んでいる人では心筋梗塞の危険性が高くなります。手前の段階として、運動したときなどに胸が締め付けられるような痛みが現れる人もいます(狭心症)。 動脈硬化以外にも、冠動脈が急に縮んで狭くなる場合があります(攣縮)。動脈は環境の変化などに対応して伸び縮みします。動脈が広がると血液が流れやすく、縮むと流れにくくなります。冠動脈の攣縮も狭心症や心筋梗塞を引き起こすことがあります。 雪が降ったときに心筋梗塞が多いとした報告は過去にもあります。ここでは、降雪の量と持続時間が心筋梗塞の頻度と関連するかどうかを調べたカナダの研究を紹介します。 研究班は、カナダのケベック州の1981年から2014年の統計デ
糖尿病は心筋梗塞などの心血管疾患と関連していると言われています。今回の研究では、血糖値の変化を指標のひとつである1,5アンヒドログルシトール(1,5-AG)の値と心血管疾患およびその死亡率との関連性を検証しました。 ◆1,5-AG値と心血管疾患の関連性を検証 1,5-AGは、糖の一種です。血中の血糖値が高い状態が続くと、1,5-AGの血中濃度は下がり、血糖値が低い状態が続くと1,5-AGの血中濃度は上がると言われています。 糖尿病の指標としてよく用いられるヘモグロビンA1cとの違いは、ヘモグロビンA1cが最近1か月程度の血糖値を反映するのと比べ、1,5-AGは数日程度の血糖値の変化を反映することが挙げられます。 今回の研究では、糖尿病患者11,106人を対象に、1,5-AGと心筋梗塞、脳梗塞、心不全などの心血管疾患との関連性を検証しました。 ◆1,5-AGが低いと心血管疾患を発症する危険性
2型糖尿病があると心筋梗塞や脳卒中などが起こりやすくなります。危険の程度を予測する指標として、超音波検査の結果とその後の経過が関連するかどうかについて研究が行われました。 ◆頚動脈プラークで予測 研究班は、2型糖尿病の患者581人を対象として追跡調査を行いました。首にある頚動脈の超音波検査で見えた、動脈硬化の様子を指標として、その後の主要心血管イベント(心筋梗塞、脳卒中など)を予測できるかどうかを調べました。 動脈硬化があると、動脈の壁にたまった「プラーク」(脂肪などを含む塊)が超音波検査で見えますが、プラークの中身は脂肪が多く超音波検査で暗く見える場合と、カルシウムが沈着して硬く、超音波検査で明るく見える場合があります。 ◆明るいプラークで主要心血管イベントが多い 次の結果が得られました。 プラークは患者の81.8%に見られた(エコールーセント16.4%、不均一43.2%、エコージェニッ
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