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  • 信田さよ子×温又柔<「母」と「国家」(後編):「家族」と「国家」は連携し、共謀する>

    娘は母の愚痴ネイティヴ 温 それにしても、信田先生の「自分の言葉を持ったり使ったりしたら家族は成り立たない」、衝撃的な言葉でしたが、先生のお仕事の中から日々実感されることなのだと思います。 信田 ええ。父親は、企業に入ったら、まず自分の言葉は捨てるでしょう。母親もまた企業の中で捨てるし、家庭の中でも捨てますよね。もしくは捨てたように見えて実はすごい暴虐な言葉を持っているんです。たとえば、「あんたなんか生まなきゃよかった」とか。そういう言葉をたくさん持っている。そして中間がなく、また自分の考えではなく、パパがこう言ってたから、という言い方をしたりする。そしていざとなったら、あんたなんか絶対幸せになれないから、とトドメを刺すわけです。 温 家族の中で言葉が通じない状況というのは、私の場合は当に具体的で、日語が達者ではない母親との関係のことなんです。たとえば高校生の頃、友だちと閉店間際までマ

    信田さよ子×温又柔<「母」と「国家」(後編):「家族」と「国家」は連携し、共謀する>
    meeeglut
    meeeglut 2019/10/16
    自分も含めて「普通」にとらわれて息苦しくなっている人が多いと思う。差別的な発言をすることで自分は安全な立ち位置にいると安心したいのかもしれない。対談の内容が濃ゆくて深い。お二方の本読みたくなってきた。
  • 前編:「母」は国家における中間管理職である | 信田さよ子+温又柔「『母』と『国家』」

    「国語」と「ママ語」 温 信田先生、今日はお忙しいところ、どうもありがとうございます。私は、先生のお仕事にずっと関心をもってきたのですが、実際にお目にかかるのは今日がはじめてなので、じつはかなり緊張しています。けれど今回、先生の『増補新版 ザ・ママの研究』(以下『ザ・ママの研究』)を拝読して、これはもうぜひいろいろとお話しさせていただきたいと願っておりました。勉強不足の点も多々あるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。 信田 ありがとうございます。私も、このと同時期に刊行された温さんの『「国語」から旅立って』を読ませていただいて、立ち位置は異なりますが、私の問題意識と重なるところを感じています。こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。 温 さっそくですが、私もずっと「ママ」を研究してきたようなところがあるんです。私の場合、三歳になる少し前に、父親の仕事の都合で台湾から日

    meeeglut
    meeeglut 2019/08/13
    “一緒に小さな籠を作って、その中から、外の世界がひどい、だから私たちはここで一緒にいるしかない、みたいになってしまうのってつまらないなと思うんです。私はその籠自体を疑いたいんです。”
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