伊達政宗の居城で、観光名所にもなっている「仙台城跡」(仙台市青葉区川内)で、築城時の面影をとどめる石垣が東日本大震災で崩れ、城跡に通じる市道が2か月たった今も通行止めになっている。 国の史跡への指定を目指す文化財であるため、修復は歴史的価値を損なわないよう時間をかけて行う必要があり、通行止めが長引いて観光に悪影響が及ぶ恐れもある。 仙台城は仙台市中心部から西に約2キロの青葉山に伊達政宗が築き、「青葉城」の名でも知られる。現在は石垣などが残り、市中心部を見渡せる人気の観光スポットとなっている。 石垣が崩れたのは、城跡の西側。縦7メートル、横58メートルにわたって崩れ、仙台駅など市中心部と城跡を結ぶ市道・仙台城跡線の上を石が覆った。市道は現場付近で約1キロ・メートルにわたって通行止めが続いている。 広さ約100ヘクタールの城跡は、国や市が管理する公有地部分と、城跡内にある宮城県護国神社が所有す