ロシアで違法薬物の「運び屋」としてネコが使われた事件を巡り、裁判に証拠として提出されたネコが替え玉だったことが発覚し、物議を醸しています。 去年8月、ロシア西部のトゥーラ州で違法薬物をネコの首輪にくくり付けて刑務所内に運び込もうとした男らが拘束され、指示役の受刑囚が起訴されました。このネコは「証拠品」として州内の動物園に収容されていましたが、今年の夏ごろに飼育員との散歩の一瞬の隙をついて逃走しました。しかし、今月11日に行われた裁判で検察側が逃走の事実を隠して別のネコを証拠として提出したところ、被告側の弁護士が「色も全く違うネコで替え玉だ」と指摘し、公判が紛糾しました。 モスクワ市民:「証拠の偽造は許せません。替え玉なんて本当に悪質だ」 ANNの取材に対し、被告側の弁護士はネコのすり替えに関わった捜査関係者を証拠を捏造(ねつぞう)した罪で告発する考えを明らかにしています。